有馬記念週半ばメモ

http://www.nikkansports.com/ns/horseracing/p-hr-tp0-051221-0012.html

 有馬記念ディープインパクトに騎乗する武豊騎手は20日、東京で力強く「V宣言」した。阪神金本知憲横綱朝青龍らとともに都内のホテルで「毎日スポーツ人賞」の表彰式に出席。文化賞を受賞して「競馬という特殊なスポーツから選んでいただいて光栄」とコメント。

 人も馬も走る年の瀬、武豊もあっちいったりこっちいったり大変だ。しかし、「競馬という特殊なスポーツ」を一般に広くアピールするという重い斤量を、たった一人で背負い続けてきたのもこの武豊。それがまた、一般に知られるまたとない馬ディープインパクトに乗るのだから、競馬会も競馬界も、その勝利を願わずにはいられないのが本音だろう。そこには顕在・潜在の追い風が存在する。
 ゆえに、ディープインパクトは揺るがない。成績面やデータ面でけちがつけられない上にこれだ。有力馬に騎乗するのが外国人騎手や佐藤哲三だとしてもだ。となると、今年の牡馬クラシックと同じく相手探しに終始することになる。
 が、これが案外難しい。俺が月曜日に週刊Gallopを買って読んだりした印象は「ディープが勝つが二着、三着がしっくりこないのではないか」というもの。わけのわからないのが二着三着ではないのか、というところだ(さすがにわけのわからない馬は有馬にでてこないが)。単に俺がはずすイメージといわれればそれまでの第一感である。
 あえてそこから考えを進めた。すなわち、ゼンノロブロイタップダンスシチーハーツクライがすんなり来ないと。もちろん、ロブロイの安定感は別格としても、タップとハーツは評価を落としたい。同型馬多く展開の利が見込めないタップ、そして、ハの字脚で直線しか走れないハーツも厳しい。
 そこで俺が気になったのはヘヴンリーロマンス。天覧競馬だけで終わりと見るのは危険ではないのか。前走も一桁着順にまとめてきた。夏の札幌始動でおつりがあるのかどうかだが、去年の戦績を見てもタフネス&冬場の強さがうかがえる。「愛」一文字の世相を反映して、二着確保はどうだろう。ともかく、俺は今のところこの馬が気になっている。あとはどうだ、三着候補にマイソールサウンドとか買ったらえらいことになるかな。さすがに無理筋か? まあいい、まだ考えよう。