最初に百円ショップで買ったものは、マルタイの棒ラーメンだった。逗子銀座商店街にシルクができたときだった。その日は半ドンで、寄り道して買った棒ラーメンを、その日の昼に食べた。その頃の百円ショップはまだ今のように立派なもんじゃなかったぜ。今よりずっと。
そのマルタイの棒ラーメンを、さすがにあの日以来ではないけれど、久々に食べたのが昨日だ。昨日は帰りが遅くなったのだ。昨日も帰りが遅ければ、今日も遅くなりそうだ。しかし、マルタイの棒ラーメンは二束入りなのだ。昨日と今日、よくできている。そんな気がする。しかし、俺は今日、どんなにおそく帰ってもお好み焼きを食うような気がしている。気がしてしまったのだから仕方ない。「何に決めたの？」と言われて「五目そば」と答え、ウェイトレスが来たら「唐揚げ定食」を注文する。そんな理由だ。
