皐月賞

http://keiba.yahoo.co.jp/scores/2006/06/03/08/11/result.html
 熱烈なファン、時に度を超して熱烈ななにかのファンを指して○○信者呼ばわりする風潮がある。俺が自分自身を何かの信者だろうかと考えてみると、「清水成駿信者」という答えがでる。というわけで、一年くらい内外タイムスを買っていた俺だが、「馬単三國志」目的で東スポを買うようになってしまった。やはり専門紙のボスを退いても、清水は清水だった。
 桜花賞は見事なものだった。桜ならぬまがい物の「さくら」ばかりの中で、キストゥヘヴン一頭が本物だと喝破して的中。そして、今週である。今週の清水の◎はフサイチジャンクアドマイヤムーンは超一流マイラーであり、NHKマイルカップへ行くべき馬だ、と。対抗にはスプリングステークス組のメイショウサムソンフサイチリシャール。そして、三着馬のドリームパスポートについては、当初◎まで予定していたが、高田潤うんぬんではなく、木曜まで鞍上が決定しない勝負姿勢を「不誠実」として無印。
 さて、この予想を見て俺はどうしたか。俺は信者だけれど、ご託宣通りに馬券を買う素直な信者でもないのである。しかし、今回は俺の事前予想とかなり被る。俺は混戦だからボックス→フサイチジャンクでよくね?→ジャンク人気そうだから、メイショウサムソンにしようか?(id:goldhead:20060412#p2)という流れであった。一度白紙にするつもりも、清水の○を見て「本命でよくね?」という思い。さらに同枠だから枠連でも……、しかし、枠はオッズがさすがに。ええい、と、俺はメイショウサムソンを買った。相手本戦はジャンクに太くていいだろう。そして、清水の印通りに人気どころを。そしてそして、ドリームパスポート。これもう、俺にとっては「絶対に買い」のサインにしか見えなかった。何せ清水の当初の◎馬。力で劣るはずがない。「わざわざ苦言を呈すために無印って、予想家として意味あるの?」などという考えもあろう。しかし、その不合理も清水の魅力である。
 というわけで、久々にG1で万馬券など当ててしまった。清水の印と関係なさそうでいて、俺にとってはかなり関係ある的中だったわけだ。いやはや、やっぱり東スポ買わざるを得ないか。
 さて、肝心のレース。主役であるメイショウサムソン石橋守を忘れちゃいけない。苦節二十二年、初のG1レース制霸である。……って、俺には帝王賞ライブリマウントが頭をよぎって、どうにも違和感があったのだけれど。まあいいや、これはこれだ。サニーブライアンの大西の場合もそうだったが、地味だが下手じゃない騎手だ。100の馬を150や200にする派手さはないが、100を下回らせる騎手ではないと、俺の中では分類されている。すなわち、信頼できる騎手である。
 そして、レースぶりも実に素直で無駄のないものだった。ナイアガラにフサイチリシャールステキシンスケクンニシノアンサーが殺到する先団の次につけて、四角からリシャールをねじ伏せにいく積極さ。最後はこれまた内々を決め打ちしたドリームパスポートが迫るも、見事しのぎきって優勝。芝のいいところを通ったのもあるだろう。
 いやはや、これでダービーも見えてきてしまった。やはり俺はサニーブライアンと大西を思い出す。サニーの時は逃げ切りという点で展開の綾と見られていた部分もあるが、ダービーでは大西直宏が怒ったと言われる低人気。それほどではないせよ、今回も一番人気かどうかは怪しい。それゆえに、俺はまたメイショウサムソンを狙いたい。また、石橋守ダービージョッキーになる資格あるように思えるのだ。
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 先週に続いて福島メーンのスプリントも的中させた。単純に前に行く馬が少ない、という新聞記事を信じてのサイキョウワールド。福島はいいんじゃないのか。……と思ったら最終週だったか。
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 フジテレビの実況が青嶋達也アナだった。競馬についての彼はあまり好きではないので、NHKで録画。けど、なぜかフジの方を見ていた。レース後、NHKを見てみたら、多少予想はしていたものの、やはり不慣れなせいで青嶋アナを下回る出来だった。何せ、絶対にクリアしなければならないであろう「全出走馬を読み上げ」すらできていなかった。ゴール前もドリームパスポートをケアできていなかったし、ここらあたり、仕方ないと言えば仕方ないが、もうすこし頑張ってほしいように思う。