東京優駿

http://keiba.yahoo.co.jp/scores/2006/05/03/04/10/result.html
 俺は、ダービーはダービージョッキーを決めるレースだ、という思いがある。皐月賞直後に思ったように、石橋守にはその資格があるように思えた。小島貞博大西直宏。だから、俺はメイショウサムソン本命がゆるがなかった。
 石橋は、緊張しているように見えた。見ている俺が緊張していたのかもしれない。ゴーグルをつける仕草やなにか、とても緊張しているように見えたのだ。俺はすこし不安になった。
 杞憂だった。逃げるアドマイヤメインを四角からとらえにいって、それを追い抜き、後続を完封するレース。ゲスト解説の岡部幸雄が指摘する通り、最後に抑える余裕。苦節の騎手、見事なもの。ダービーは人馬一体がいい。少なくとも、ダービーまでは一騎手できてもらいたい。
 
 なので俺は、清水成駿ドリームパスポートに◎を打ってきても、本命はゆるがなかった。四位は乗りかわりに強い腕利きであっても、乗りかわり自体がマイナスだ。聞けば、五十数年間、乗りかわりの騎手で日本ダービーを制した例はないという。
 とはいえ、俺は清水信者なので、馬券には大いに影響した。まず、俺の本命だったサムソン。それに、清水のドリームパスポート。この二頭。そして、俺が金曜になってきになっていたトーホウアランが▲だったので、俺の中で三番手。俺はどうも府中のイメージがない(父グラスワンダーのせいだろう)サクラメガワンダーが清水の対抗だったので四番手。最後に、やはり無視できないフサイチジャンクを入れて五頭。
 これをどう買うか。俺はJRA-VANの携帯サービス(無料お試し中。自動資金配分システムがすばらしいので、金払って続ける予定)をこねくりまわしていて、五頭の三連複ボックス強弱付きとすることにした。すなわち、サムソン/パスポート/トーホウの三連複大本線で、払い戻し予定五十万円超。あとは残りで強弱つけつつ押さえ。あと、サムソンの単勝とボックスからもれた馬への馬連、これで決まり。

 ……というわけで、アドマイヤメインは抜けた。清水も無印で、軽視しすぎた。「結局、単勝拾っただけだったよ」と人に電話で話したりした。が、その後はずれ馬券を捨てようとして、二枚目の三連複のところに、的中が一項目あったのに気付いた。そうだ、馬券が二枚(八点+二点)となって、二枚目の残り二つ埋めようとして、妙に押さえていたのだった。これで、マイナスは免れた。よかった。
 しかし、柴田義臣、まさにキャラクタ。緩めたサムソンに食い下がって、抜き返そうとして、なおかつ抜き返せない。むろん、あればっかりは馬の差だ。しかし、その抜き返せないあたりが、いかにも彼の色なのだろうと思った。
 三着はドリームパスポートで、清水の夢惜しくも破れる。フサイチジャンク、清水は美浦長期滞在裏目を予想したが、はたしてそれが原因かどうか。アドマイヤムーンは馬場に脚質にいろいろあわなかったか。ロジック、調教師が「参戦することだけ」に異議を唱えていたとおり、この馬場で五着ならマイラーではないのか。マルカシェンクは、順調ならと思わせる結果。ただ、ダービー四着は鬼門、というのは古いのだっけ。
 まあ、こんなところか。馬はそうはいかないけれど、みなさん来年また頑張りましょう。さようなら、さようなら。