ケイアイコウキvsマイネルランダエタ

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20060831-00000027-spnavi-spo.html

「アイツだけは許せん!」亀田興毅ランダエタ抹殺宣言

 格闘技などに見られる試合前の挑発やマイクパフォーマンス、いろいろの種類があるものです。相手をこき下ろしたり、怒ってみせたり、ときにはユーモアの応酬になったりとさまざまです。好き嫌いはあれ、それはそういうものだと見ることができます。「減量がうまくいったらあいつ死ぬな。ベネズエラまで吹っ飛ぶよ」、実に普通です。しかし、どうにも腑に落ちないのは「アイツだけは許せん!」です。なにか、明後日の方向に石を投げているような感じがする。対戦相手はアイツ(ランダエタ)なのですから、間違いじゃないはずなのに、どうにも変だ。逆恨みのように見える。そう、たしかに「アイツごときにああいう試合をしたことに納得していない」と自分で言っている。「許せん!」のは「自分のふがいなさ」である(とするのがしっくりくる)のが本人にもわかっている。それでも、やはりそんな自省の態度は「亀田」には許されないので、「アイツは許せない」となる。このねじれっぷりがなかなかに面白いように思えます。それとも、本当に許せないのは、自分の勝利にケチをつける連中や、ガッツ石松だったりするんでしょうか。
 しかしなんでしょう、全然王者側の台詞に見えない。それもすごい。三階級目指すはずのチャンピオンが、王座決定戦を戦っただけの、元は二階級下の暫定王者経験者に言う台詞には見えない。まるでここがピークのような、相手が宿命のライバルかのようなテンション。むろん、スタイルや盛り上がりを意識してのことでもありましょうが、これじゃあ先がどうなることか思われます。それとも、いずれはこういうスタイルを脱ぎ捨て、余裕のある王者キャラになっていくのでしょうか。まあ、そのいずれがあるかどうかはわかりません。いろいろのことを勘案して、次は亀田が殴り合いの末に勝つように今のところは思えているので、それをメモしておきます。小見出しに意味はないです。