MBOそしてJCD

goldhead2006-11-24

 ジャパンカップダートとは関係ない話から始める。M&Aの手法の一つ、MBOマネジメント・バイアウト)をご存じだろうか? よそ者ではなく、会社の雇われ経営陣自らが融資を受け、その企業をオーナーから買収してしまうというものである。番頭が独立したり、店を受け継ぐといったイメージでも語られるようだ。
 日本でこの方式で初めてジャスダック上場を果たした企業が「日本高純度化学」という会社である。
http://www.azsa.or.jp/b_info/ipo/200511/ipo_200511_01.html

日本高純度化学(株)は、日本初のMBO型新規上場企業として、平成14年12月ジャスダックに上場しました。同社は、投資会社と組んだ経営陣が、企業価値の資金化を図るオーナー経営者から経営権を買い取り独立した会社です。

 もう少し顔の見える話も出てくる。
http://www.arukikata.ne.jp/daigaku-net/news_81.html

1999年、貴金属メッキ液メーカー、日本高純度化学の社長、渡辺雅夫は、自らが先頭に立って自分の会社を買収する決断をした。
きっかけはライバル社からの買収提案だった。20億円強で買いたい、という話が持ち込まれたのだ。

 この申し出に対して、全株式を所有する創業者は乗り気になった、というのだ。なぜ、業績も悪くない会社をライバル会社に売ってまで、巨額の資金化をする必要があったのか。
 ……この記事を読んだ競馬ファンは、あるいはその創業者の名に見覚えがあるかもしれない。今週のジャパンカップダートの馬主欄を思い浮かべるかもしれない。
http://homepage3.nifty.com/sfarm/turezure.htm

このままでは「馬主に成るのは遠いい夢」と遅れ馳せながら気づき、競馬友達にも「今度会うときは馬主として会おうぜ」と啖呵を切って競馬場を後にしました。

 なんともしびれる話じゃないですか。まさにハードクリスタルの心意気。逆立ちしたって真似できねえ話だが、競馬ファンの一人として、こういう人がいるってことは、ホントにスゲエって思うわ。
※ネット上に公開されている情報をたどって偶然知っただけなので、私の推測にすぎませんが……。