俺は貧乏人だから中国産の野菜だって買わなければいけない……という意気込みはあった。あったが、ふとスーパーで考えてみた。キャベツもジャガイモもタマネギも国産で事足りる。中国産の何が必要なんだ？ と。畢竟ずるに、俺がスーパーで買う中国産野菜は、結局のところニンニクとショウガだけだった。冒頭の意気込みは、前提として中国産野菜など食いたくない、という思いあってのこと。俺はニンニクとショウガを買うのをやめた。
が、たまにはニンニクを食って精をつけたいと思う人生の下り坂。とはいえ、国産のニンニクは人をバカにしているんじゃないかという高価。ニンニクの芽も好きな食材ではあるが、こちらも中国産。やはりニンニクは食えぬ。
と、思っていたところ、いつものスーパーで見つけたのが「葉ニンニク」。ニンニクの芽、というか茎のかたいやつとは違って、長ネギのような姿。一番下には、ニンニクと言われればニンニクひとかけらかというニンニクらしきものが見られる。まあ、それよりなによりそれは、千葉産。浙江省嘉興市千葉村などではなく、日本国千葉県なのだ。値段も安く、買いの一手。
で、これがなかなかいい野菜だった。にんにくの風味はあるけれどそれほど強いということもなく、歯ごたえもネギ以上。鍋に入れたり、炒めてみたりと。まあ、何よりにんにく不足を補える（……というほど食っていたっけな？）点が一番すてき。これはなかなかのめっけもんだったと思う次第である。できれば、国産にんにくがもうちょっと安くなってくれるとうれしいのだけれども。
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http://alic.vegenet.jp/panfu/garlic/garlic.htm
http://www7.ocn.ne.jp/~kuno/haninnniku.html
にんにくの粒ができるまえの若い葉が「葉にんにく」、にんにくの粒ができたあとの茎が「ニンニクの芽」なのだね。
