記憶喪失のせいで遅刻しそうになった

 テレビ朝日スーパーモーニングは、ときどき世の話題とは関係ない、独自ネタをやることがある。今朝やっていたのは、福岡あたりで発見された記憶喪失者の話。ふと気づくと自分が誰だかわからなくなっていて、交番に行ったという。所持品から身元はわからず、病院へ。知能やそぶりは分別があり、パソコンも扱えるし、絵もうまい。そう、絵がどうも玄人っぽい。少なくともサカナ君くらいうまい。なんか、ヨーロッパのピアノマンid:goldhead:20050822#p2)思い出すぞ。
 ……というわけで、あまりにもフィクションで安く使われてるから、記憶喪失ってどっかしらうさんくささはある。スタジオに山村紅葉なんかがいると、2時間ドラマのはじまりかと思う。だけれども、なぜフィクションに使われるかといえば、やはりそこに非日常的なミステリアスさを多分に含有しているからだろう。記憶喪失(こういうタイプは全生活史健忘というらしい)には何かの魅力、不思議がある。だから俺は遅刻しそうになったのだ。
 検索してみたら、こんな記事が出てきた。
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070623-216757.html

福岡市博多区の住吉公園で5月16日に保護された男性が22日、千葉県に住む21歳の調理師と判明し、駆け付けた両親と再会した。前日の21日、テレビ朝日の情報番組「スーパーモーニング」が男性の話題を取り上げたのを見ていた親類が、母親(49)に連絡。「息子ではないか」と福岡県警博多署に問い合わせた。

 よかった、見つかったんだ。……って、今日のやつとは別人じゃないか。なんだそれ、九州の方で流行っているのか? いや、この人は千葉の人か。そういえば、今日の人も「小田急線」に反応していたな。そして、財布の中の10ウォン硬貨。これが意味するものは……、って、やっぱりほら、ミステリの世界の入口だわな。
 ともかく、この前例があるように、彼が日本で暮らしていた人間ならば、全国放送のテレビで身元も割れるだろう。で、割れたあとどうなるんだろうか、というのも気になる。客観的に確実に家族だという人が迎えに来て、それで記憶はぱーっと戻るんだろうか。ドラマとかだとそうなりそう。でも、「はあ、そうですか。わかりませんが」ということもあるだろう。スパモニには続報も期待したい(って、調理師の方でやったのかもしらんが)。
▽参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%A5%E5%BF%98
 身元分からなかったら仮戸籍を作ることになるようだ。