夜に炭水化物いらなくね?

 つい二月前に「第2エンゲル係数高めで」などという方針を打ち出しておきながら、今現在の俺の晩飯は炭水化物抜きが基本である。しゃぶしゃぶ食い放題から肉しばらく食えないってなって、そのあとはスーパーで一切肉類を買っておらず、だいたい晩飯は野菜ということになる。キャベツに特売の野菜、特売のキノコ類などを、蒸したりスープにしたりして食っているのである。
 この方向転換はいかにして起こったか。ある日の晩、なんとなく気分が優れず、お好み焼きを焼く気にならなかった(現在、晩飯自炊の九割はお好み焼き)のである。しかし、何か腹に入れたい気分があって、キャベツとダイコンだったか、それをむしゃむしゃ食って、ついでにカップスープ一杯飲んだのである。したら、案外それで腹がもった。翌日も似たようなことしたところ、とりわけ困ることはなかった。
 むしろ、気分がよい。ここのところ、老いのためかどうか、晩飯のあと、それほど量を行ってないにも関わらず、なんとなく食い過ぎ感とかそういうのがあって、とくに体重が増えているわけではないのだけれど、なんとなくそういうところがあった。なんか夜、食い過ぎていないのに、食い過ぎている感じがある。それにうまくはまったのだ。
 が、もちろん青虫のように野菜ばかり食っていては身がもたない。そこで、昼は炭水化物・肉類全開でいくことにした。まさに牛丼、あるいはメガマック、ボリュームのある弁当など。一応働いている身であって、午後活動するエネルギーを蓄える、そういう意味だ。
 ちなみに、朝については項をあらためたいところではあるが、最近コーンフレーク類(+牛乳or豆乳)を採用している。割高なような気がするが、パンの値上がりもあって、なおかつ手間の差が大きい。馬鹿に出来ないくらい違う。それに気づいた。
 ……というわけで、朝シリアル、昼がっつき、夜青虫、この方針、これを試している。たぶん、栄養バランスやカロリー的に無理はないと思う(炭水化物ダイエットやベジタリアン化にはほど遠い)し、無理をしてまでどうにかしたい、たとえば腹がひっこむならひっこむでいいけれど(それほど出ていない……はずだが)、それほどの目標はなく、なんとなく食いたいように食うだけ。財布の中身を守りながら食いたいだけ。これでしばらく行く。そもそも晩飯からご飯という存在をパージして、お好み焼きを主役に据えている俺であって、イレギュラーな食生活なんてどんとこいだぜ。
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 追記:人間は足りなくなった分を補うのか、プラスを蓄えて動くのか。まず飯を食って動き始めたのが先か、動いて空腹を満たしたのが先か。赤ん坊は空腹で生まれてくるのか。母の乳、最初の食はどっちだったのか。うまく言葉にできないが、そのあたりについていつか考えたい。