鼠先輩のこと

 鼠先輩という存在も初耳で、それが流行っているとか流行っていないとか流行っているかいつからかとかそういった流行にはとんと無縁なので、軽く紹介されているのを聞いて芸人か歌手かの副業キャラかと思ったが、鼠先輩は鼠先輩として確固として存在しているようである。そう、さっきラジオで知った鼠先輩。さっきいまいましいおしゃれFMのJ-WAVEの番組に出ていたが、はじめて知った鼠先輩当人はいまいましいおしゃれさとは無縁であってたいへんおもしろかった。姿形は想像するしかないがやる気があるようなないような、作り込んでいるようないないような、その曖昧さがなんともよかった。ブログにしたものが記事になってしまっている「紅白は紅組でも白組でも」というネタもやや噛みつつ言うあたりの言わされてる感というようなものもよく、話題に餓えているNHKが元AV業界らしい鼠先輩を採用するのかどうかは見もののようにも思うがそこまでブレイクしているのかしていないのかするのかしないのかはよくわからない。ムード歌謡というのはムーディ勝山あるいは何か若いお笑いの人がやっていてそういった流れがあるのかどうかわからないが演歌よりはおもしろみがあると個人的には思う。キャッチフレーズ的に「ジェロを抜いて」というところらしいが、おそらくパイが小さいであろう音楽配信サイトの演歌・歌謡部門ピンポイントで狙い撃つあたりは巧妙だ。あんまりこういうものを「巧妙」とか「狙い」とかいうのもおもしろくないけれども、まあ本人がおもしろかったりおもしろくなかったりするので、そのあたりは良かれ悪しかれだろう。