2008年帝王賞

 大井あたりの交流G1となると、地方びいきの心持ちと、馬券を当てたいスケベ心に引き裂かれて、ふつうの中央G1よりも難しい。ふつうの中央G1が簡単だと思ったことだってないのだけれど。
 というわけで、今回も現地参戦なく、軽く買おう。何を買おう。稍重の馬場か。スピード決着か。だったら、ボンネビルレコード軽視とかで行こうか。と、行ったところでボンネビルレコードの大井2000の持ちタイムは十分に早い。稍重くらいでどうこうというレベルではないか。前走だって稍重でマイル勝ってる。問題は連霸というジンクスくらいか?
 フリオーソ。タイムでいえばこいつ。格でいっても戴冠の資格十分。内枠とか引いてるし。トラブルによる回避、休み明けだけが心配。惑星コウエイノホシ。前走、前々走で転厩大正解を証明。斤量差はあったが、ルースリンド撃破なら、交流G1でそこそこやれていいはず。ルースリンド自身も……といきたいところだが、果たしてそこそこの先にいたフリオーソ級を相手に威張れるか。せいぜい複勝圏かどうか。
 中央からの惑星(ボンネビルレコードも中央だけれど、一応)、ワンダースピード。単純にタイムで言えばこいつも早い。中央の馬場だけど。大井と噛み合えば、行ける可能性はあるんじゃないか、とも思う。前走はヤマトマリオンが勝つようなわけのわからん競馬だったし。ヤマトマリオン? うーん。
 その上今年は、他地区馬が無視できない。チャンストウライアルドラゴン複勝圏に通用してもおかしくないんじゃないだろうか。
 というわけで、考えがまとまらない。複勝圏に入ってくる馬は多そうな気がする。書き出してみよう。
○一着・二着になりそう……フリオーソボンネビルレコード
○二着はあるし、ひょっとすると……ワンダースピード
○三着突入はあるかも……コウエイノホシチャンストウライ
 あれ、なんかそんなに頭数多くないな。あとは直前まで待って買おう。MX見よう。早めに帰るか。
結果______________________

 上の検討から行けば三連単とっていてもよさそうなものだけれど、どうもフリオーソの調整がやばいんじゃないかと思う。それで逆に、マズルブラストとルースリンドなんかが気になって、買った三連単は……。
三連単一着固定ボンネビルレコードフリオーソワンダースピード、マズルブラスト、コウエイノホシルースリンド→同左、の二十点。
 あとはボンネビルレコードから馬連(マズルあたりが二着突っ込んできたら面白い)流し。結果、馬連流しのど安めを引っかけただけ。トリガミだけれど、まあしゃーない。
 レースの方は、フリオーソの底力を見せつけられた感じ。たぶん、体調はマンテンパパじゃなかったと思うけれども、しのぎきったからな。ただ、展開でけっこう楽させてもらったところはあるようにも思う。ボンネビルレコードも相手が悪かったが、やはりこのコース、この的場文男ではトップクラス。コウエイノホシは勢いとスピード対応で健闘。マルヨフェニックスロイヤルボスやジェイドロボスに大井で土をつけた実績は侮れなかったか。ワンダースピードは五着。馬場やナイター環境いろいろあるのだろうが、流れに乗れずも掲示板確保。いくら稍重でも、中央快足ダート馬が即通用するほど甘くはないか。

 ついでに最終。内枠で先手を取れそうなケイアイバトル本命。これが思ったより前いかないものの、ソラを使う馬の特性(レース前MXでそう解説していた)に配慮して、最後まで馬体を併せて追い出しを我慢する天才・御神本訓史の好プレー。が、二着がいけない。これは考えていない。仲良く三四五着に並んだ人気馬相手にしか馬単馬連を流していない。獲ったのは単勝のみ。その単勝も買った時点で十倍くらいのが、直前で八倍くらいに落ちて、ものっそい入れ込んでたシンキッカーがゲート内転倒で除外、結果六倍台というところで悲しい。
 というわけで、二レース買ってふたつとも当てたけど、まあなんとも大損はしなかったが、というところでした。