goldheadさんはこの日競馬を見ませんでした。

3日、名古屋競馬場で行われた第9回JBCクラシック(3歳上、交流GI・ダート1900m、1着賞金1億円)は、武豊騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝 1.3倍)ヴァーミリアン(牡7、栗東石坂正厩舎)が道中は先団を追走し、直線最内を突いて伸びると、逃げ粘りを図った2番人気マコトスパルビエロをゴール直前でアタマ差交わして優勝した。勝ちタイムは2分00秒2(良)。さらにクビ差の3着には3番人気ワンダースピードが入った。

ヴァーミリアン、史上最多のGI・8勝を達成!/名古屋・JBCクラシック | 競馬ニュース - netkeiba.com

 3日、goldheadさんは自転車でふらふらと出かけていたそうです。一応、JBCのことは気にかけていたらしく、休憩中のマクドナルドから、ケータイで馬券を買おうとはしてみたとのこと。しかし、楽天競馬につながらず、SPAT4では発売していなかったそうで、それっきり諦めてしまったそうです。「どうせ、人気の中央馬が当たり前のように勝つんだろう?」とか、そんなことを言っていたみたい。
 結果として、goldheadさんの予想は当たりました。買わない予想は当たるのが世の常ですね。しかしながら、ヴァーミリアンの勝利というのは、ちょっと当たり前ではありません。「G1レース7勝の壁」を突き破ったのですから。「交流重賞をカウントしていいの?」などと野暮なことを言おうと思えば言えるのかもしれませんが、goldheadさんはあえて言いませんでした。「立派なものだ」と、さして関心なさそうにひとりごちたのみでした。
 「けれど、そのあと、もう一回馬券を買う機会があったんだ」とgoldheadさんは言います。「サイクリングの帰り道さ、川崎競馬場の横を通るんだ。そうしたら、なにか光っていて、人の気配を感じてね。近づいてみたら、どうも開場しているようじゃないか。時計を見れば、まだ七時半を少し回ったころでさ。よし、こうなったらメーンレース買ってやろうか、と思ったんだな。でも、よく見てみると、パドックの照明灯に火が入っていないんだ。なんてことはない、大井の他場発売だったというわけ。それで、ちょっと迷ったけど、まあ家路についたのさ」。

 この日の大井のメーンを調べてみると、6→3→7人気と入って三連単で30万馬券、こんなのはきっと、彼の馬券力では獲れていなかったはずです。たまには賢明な判断をするものですね。おしまい。