2月29日、雪。


 気づいたら、すばらしいロードバイクには二ヶ月も乗っていないし、すばらしい写真機にも一ヶ月くらい触っていないような気がした。写真ブロガーとかいう人たちは、雪が降るというと雪を撮ることばかり考えるという。そんな人たちを見ならうわけではないが、すばらしい昭和ミノルタのレンズを装着した旧式のアルファにカールスラント魂を込めてみた。

 とはいえ、寒いのは嫌だよな。いっぱいやろうぜ。まあ、俺はもう酒を飲まないのだけれど。

 で、外は真っ白になっていて、早く会社に行きたくなる。ふしぎ!

 まあ、台風が来ると田んぼの様子を見に行きたくなるタイプ。

 まあ、台風が来ると雨樋の修理をしたくなるタイプ。

 まあ、雪にはしゃぐタイプ。

 あんまりはしゃいでいないことに気づいたが。

 風景も見飽きたものでして。

 遠回りで寿町歩いたところで暴動とか起きてないし。

 2月29日生まれの人が集まってデモとかしたらどうだろう? プラカードに「2月29日生まれ」とか書いてあって、「われわれは、2月29日生まれだぞー!」とかシュプレヒコールをあげる。それしか書いてなくて、それしか言わない。見張りの警官は寒くてたまらない。

 横浜市中区には老人しかいないので、雪だるまの数は限られていたし、得るものはなかった。なんにもない。

 夜になったら雪はおおよそ洗い流されていた。

 遠いどこかの国の人たちは、閏日が2月24日じゃないと困るんだって。知ってた? ところで俺は、どこか異国で生まれたらピーターという名前だったかもしれない。

 アダムの恥部を隠すイチジクの葉は手を触れないのになぜ落ちないのか? 答え:外尿道口からにじみ出る尿道球線液。

 イブの(以下略)。

 横浜市中区には子供がいないから、雪だるまを捏造しなきゃなんない。
 おやすみ。