(昔の)『日本のいちばん長い日』をみるのこと

 阿南惟幾の名前の読み方がどうしても覚えられない。昭和天皇は「あなん」と呼んだというが、そういう問題じゃない。下の問題だ。「これ」は読めるが「ちか」が読めない。覚えられない。iPhoneを見ながらDVDなど見ると、そういったことに気がいってしまう。
 おまけにこの作品じゃあネタバレの嵐だ。まあそういうのも悪くない。逆に考えるんだ。映画館じゃできなメリットだと。そしておれは、首相私邸を焼き討ちした横浜の一党を指揮していた特異な在郷軍人天本英世だったのか、などと思うのだ(佐々木武雄という人物も興味深くはあるが→wikipedia:佐々木武雄)。
 そしてまた、笠智衆はこのころから老いていたのだと。
 ところでなんといったか、東條英機を主役に据えた映画があったと思う。東條英機の扱いについて賛否あったかと思う。本作でそのような役割を請け負ったのはやはり阿南惟幾だろうか。阿南と鈴木貫太郎の葉巻のシーンとか思うに、やはり阿南は腹芸をしていたのじゃあないかという、そういう気にはなる。いずれにせよ、阿南が二重の意味で戦犯であるというような気はするが、さておれはそのあたりのことに疎い。また、あまり興味のあるところではないかもしれない。むしろ三〇二航空隊に興味がある、などと言っては身も蓋もないが。
決定版 日本のいちばん長い日 (文春文庫)

決定版 日本のいちばん長い日 (文春文庫)

 いずれはまあ、この「決定版」とやらも読むのだろうか。あるいは、その新たなる映画版を。