このごろイキってる言葉について

いや、イキってるっていつごろからネットで見るようになりましたかね? なんかもう普通に使われているか、逆にもう使われてないかもしれないけど、まあともかく「あれ、イキってるって言葉どっから出てきたんだ?」みたいなことを、このごろ、といってもまあ一年か二年か、まあそんなふうに思い初めて、結構経つんですけれどね。

で、検索するとこんなのがひっかかったんですね。

nlab.itmedia.co.jpねとらぼの2017年の7月9日付の記事ですね。

イキるとは、調子に乗ったりえらぶっていることを表します。日本語俗語辞書には「意気がるの略」と記載されています。もともと関西方面で使われていた方言が全国に広まったもののようです。

やっぱりというかなんというか、関西の言葉なんですね、なんとなくそうは思っていた。関西の口語がネットに書き込まれるようになり、なにか「そういう状態」にしっくりくるということでポジションをゲットしたんですかね。

自分についていえば、去年の11月の時点でこの言葉にあまり馴染みがないのが確認できます。

まとめよう、あつまろう - Togetter

イキリオタクをイギリスオタクと見間違えて、しばらく話がわからなかった。ちなみに女性の年相応の服の値段も化粧品の値段もしりません。

2017/11/06 10:08

b.hatena.ne.jp

ねとらぼの記事でも例として出ていた「イキリオタク」、この字面に目が滑る。

しかし、書き言葉にすると、「イキる」としか書けないんですよね。「生きる」、「活きる」……。ひょっとしたら「意気る」、「粋る」なのかもしれませんが、どうも変だ。「イキってる」。なにやら生きに生きている感じもあるし、活き活きしている感じもある。そして、実際は滑っているかもしれないけれど意気や粋をまとっている、というか、意気がってる、そんなところまで含みますかね。含みませんかね。たんに調子乗ってるだけですかね。わからんですね。ただ、なんかパワーはあるって気はしますね。それに対して「イキってんじゃねえぞ」となるわけですね。イキイキです。

というわけで、まあなんだ、どうってこともないわけですし、おれがすすんで「イキる」という表現を使うこともないように思うのですけれど、一つ言葉をピンに留めておきますね。以上です。

 

 

「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)

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