テレビ朝日が映らない その二

祖母の火葬の前日、午後六時くらいだったか、会社にいたらおれの携帯端末に電話。家族からだろうかと画面もろくに見ないで出てみると、女性の声で「J:COMです」とのこと。はて、J:COM

覚えがないわけではない。

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これである。おれの部屋のテレビでテレビ朝日がほぼ映らなくなった。管理会社の不動産屋に連絡すると、J:COMの人たちがやってきて、おれの部屋の接続と電波状況、外の電波状況を見て、「来てませんね」ということになった。そして……、どうなったのだっけ。

黄金頭氏、なけなしの金でエアコンを買うのこと - 関内関外日記

「もしもし、あ、○○荘の黄金頭です。あ、今日はアンテナの話じゃなくて、エアコンなんですけど、もうさすがに古いので買い替えたいと思うんですけど、工事の手配とかこっちでやっちゃっていいんですかね?」

そうだ、不動産屋とテレビにつて話したのはこれが最後だった。上はエアコンの記事だから省いているけれど、不動産屋はこのとき「もう申込みは済んでいるが、工事が混み合っている」と言った。日記を見るに六月の頭のことである。エアコンを入れる前だから、夏の前の話だ。

で、どうなったか。それからおれが「テレビ朝日が映らん」ということをブログには書いていない。エントリーのタイトルに「その一」とか書いておきながら、そこで途絶えている。なぜか。いつの間にか、テレビ朝日がちゃんと映るようになったからだ。テレビ朝日ばかりでなく、少し問題のあったNHKも画面がちらつくようなことがなくなった。おれは、「なんか知らん間に改善しているし、知らん間に工事が終わったのだろう」と思っていた、のだった。

が、違ったのだ。J:COMの電話の女性は不動産屋の名を出し、「明日工事します」などという。え、明日っていきなり立ち会えないじゃん(もっとも、おれはたいてい暇な人間なので祖母でも死なない限り会社を半休するくらいできてしまうのだが)。が、外の工事なので立ち会いはいらないという。

しかし、話はそこで終わらない。その後、中の方の検査を……というではないか。「ああ、これはなにか有料放送やネットの勧誘だな」と思った。思ったが、面倒なことは済ませてしまえと、「今度の日曜日の夕方でいいっすか?」と言った。向こうも「いいんですか」みたいなことになって、そうなった。

工事翌日、テレビをつける。映る。当たり前だ。だが、TOKYO MXがまったく映らなくなっていた。まったくである。「ここは横浜だし、J:COMがそういう仕組なら、まあしょうがねえかな」と思った。でも、MXはアニメ多いからちょっと困るかな、などと。

……思いながら、「そうだ、チャンネルの再設定やってみるか」ということに。すると、ザクザク新チャンネルが加わった。いや、ザクザクというほどではないが、MXが復帰したのに加え、チバテレビテレ玉を拾うようになった。さらに、J:COMチャンネルとJ:COMテレビという通販番組とか流しているチャンネルまで。「拾う」と書いたが、デジタルの有線なわけで、映りがちょっと悪い、なんてことはないのである。

あ、そういえば、tvk、MX、チバテレビテレ玉体制というのは、前のアパートでもそうだった。前のアパートに住んでいるとき、ちょうど地デジへの移行があって、そのアパートではそのタイミングで有線に切り替えたのだ。ただ、J:COMではなかったかもしれない。

まあいい、ともかく、これでますますアニメの録画が捗る……かどうかしらないが、増えて悪いものはない。べつにおれが金を払うわけでもない。あとは、J:COMの勧誘を丁重にお断りするだけだ。なにせ、わりと物事に懐疑的な目を向ける弟が、初めて一人暮らしをするときに、J:COMトークに乗ってネットも契約してしまったことがある。まあ、もう十五年以上前の話だし、引っ越し先でのネット環境も決まっていなかった。アパートに線が来ているのでどうせなら、ということだ。ただ、「してしまった」と書いたのは、弟がいまだにJ:COMの名を聞くと「ネット回線が遅かった」と文句を言うからである。じっさいに遅いのかどうかは……環境にもよるだろうし、知らん。

で、ほんのちょっぴり部屋を掃除してJ:COMの人を待った。日曜日のことである。「スプリンターズステークスのときに来たらどうしよう」とか思っていたが、事前に電話もあり、二時から三時に伺いますとのこと。

そして、二時ちょうどくらいに、J:COMの人が来た。前にアンテナチェックに来たときは二人組だったが、今回は一人だった。おれは話を先回りさせて、「チャンネル再設定したら今のところ問題ないです」と言って、J:COMチャンネルを映してみせた。話は早いほうがいい。

というわけっで、電波レベル(有線なので電波かどうかわからないが、残していった「確認書」には電波レベルと書いてあるので電波なのだろう)を測ることになった。と、おれのブルーレイディスクレコーダーに録画の赤文字が点滅しはじめた。

「大丈夫でしょうか?」

「あ、べつにいいです」

おれに「べつにいいです」と言われた番組はフジテレビの「ザ・ノンフィクション」である。おれは「ザ・ノンフィクション」を愛している。

まあいい、もちろんばっちり電波は来ていた。タブレットの画面で説明してくれる。曰く、電波レベルは高すぎてもいけないらしい。

で、勧誘らしい話が始まった。が、そんなに熱烈な勧誘でもなかった。まあ、パソコン二台にタブレット端末(カープ戦を見るためにセットしてある)、そんなものがごちゃごちゃした部屋のことだ。「今のお値段は……」というので、iPhoneを見せて、「ビッグローブMVNOと一括なんで、といったら「そうですか」という話だった。有料チャンネルについても「ああ、あんまり興味ないんで……」といったら、「では、なにか興味を持たれたらご連絡を」でおしまい。すんなりしたものだ。実のところ、競馬チャンネル(グリーンチャンネル)とプロ野球については興味がないわけではないのだけれど、そこまででもねえし、というか。

それで、タブレットにペンで署名して、確認書をプリントアウトしておしまい。が、ちょっと気になっていたことを聞いた。

「実は、検査に来てもらったときは全然映ってなかったんですが、そのあと見られるようになったんで、とっくに工事終わったと思ってたんですよ。近くで家が一軒取り壊しでなくなったんですが、そういう影響とかですかね?」

「いや、戸建て一軒では……あまり考えられません」

と、よくわからないらしい。

なんかわからんが、大風でも吹いてアンテナが良い方向に回ったりしたんだろうか。たしかにテレビ朝日は見えなかったし、べつに不動産屋を騙したわけでもないし、検査して「アウト」と専門家が判断した(まあ、J:COMの人が検査してJ:COMの有線を導入するという当事者性はあったわけだけれど)わけだし……。なんかこう、検査のときだけ悪い数字が出て、精密検査したらなんにもなかった感というか、そういう心持ちにはなった。

まあともかく、無線だろうと有線だろうとテレビが映るのはいいことだ。おれは悪くない。もし、他の部屋でJ:COMの訪問説明を受けず、「急にMXが映らなくなったなー」とかいう人がいたら悪いかもしれないが、いや、それはまあ本人の問題だ。そういうことだ。そんな話だ。

 

以上。

 

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ノートパソコンを買ってしまったので金がないが、そろそろ電源を入れるとラジオ化するテレビも買い換えどきではある。いくら有線で電波が来ていても、出力されなければ意味がない……。