2021年 宝塚記念回顧 奇跡は不発に終わった

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宝塚記念(G1) 結果・払戻 | 2021年6月27日 阪神11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

2021年宝塚記念

牝馬3頭が人気の中心になった。グランプリ連覇中のクロノジェネシス大阪杯で大金星をあげた無敗のレイパパレ、シルバー、ブロンズコレクターのカレンブーケドール。これである。

この3頭で決まるのか? おれはどうもそういう気はしなかった。クロノジェネシスは海外帰り、レイパパレは距離不安(前走結果によってはマイルのヴィクトリアマイルに行く話もあったそうだ)、カレンブーケドールは4、5着もある堅実派。

一角が崩れるのではないか。そう思った。牡馬が、一角を崩す。その三連単を攫おう。それがおれの宝塚記念へのスタンスであった。

では、一角を崩すのは何か?

人気馬相手に買うのだから、一頭に絞る。そこで目をつけたのがキセキだった。おれはけっこうキセキを買ってきた。川田を鞍上に逃げ、先行するのも見てきた。このところ出遅れ癖が出てきたりして、後ろからの競馬になるのも見てきた。

で、今回だ。距離、というか舞台設定はばっちりだ。なにせ宝塚記念2年連続2着だ。力の衰えはどうか? あるかもしれないが、そこまで落ち込んでいるわけでもない。大外からこのところ成熟の極みを見せている福永祐一がやってくれるのではないか。3強にキセキから三連単マルチ、これが馬券の中心。とくにクロノジェネシスは厚めに。

レース。最内のユンコーンライオンが逃げ、レイパパレが続く。大外で、スタートで外によれたキセキが3番手を取る。クロノジェネシスもスローを見越して先行する。

キセキ、やや行きたがっている。ぎりぎりのところで福永がなだめる。直線に入る。3頭並んで先頭を走る。その1頭はキセキ。が、どうにも伸びる感じがしないな、と思った。思っていたら、ユニコーンライオンとレイパパレが伸びて、そこにクロノジェネシスが襲いかかってあっさりと抜き去った。厳しいかと思えたユニコーンライオンがレイパパレを抑えて2着確保。カレンブーケドールはやはりの4着、そしてキセキは掲示板確保。

うーん、一角が崩れるという予感は当たったが、キセキではなかった。キセキは現時点での力を出し切ったと思うが、今後、秋のG1戦線を戦うに、馬券圏内は難しそうに見える。ユニコーンライオンは矢作調教師が種牡馬にしたいと言っていたように、力を見せた。ノーネイネヴァー産駒は逃げると強い。覚えておこう。

馬券はパー……ではなく、クロノジェネシスから人気薄に馬連を数点流していたのが引っかかった。もちろんトリガミだ。でもまあ、いくらかは取り返せた。坂井よくやった。

というか、今週は惜しい競馬が多かった。土曜の札幌、シーチェンジからのワイド買っていたら4着とかな。東京のメーンも、アクアミラビリスから流して、「キルロードは重馬場想定での印だな」と思って切ってしまったのも大失敗だった。うまくいかないものだ。各場最終も外して、さあ、夏競馬だ。がんばっていきましょう。