クリスマス・ナイト、ハード・ライト

今年もたくさんの鶏が殺されることになった。

たくさんの鶏が殺された。

おれは殺されたさくさんの鶏の、かつて動いていた内臓を買った。

ササミも買った。

スーパーの惣菜の合鴨のパストラミも買った。

鶏と七面鳥の距離、合鴨と七面鳥の距離。

クリスマス。

クリスマスにはサンタさんからプレゼントが届いた。

Amazonの欲しいものリストから届いた。

このごろのサンタは。

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写真ではわからないビカー!

職場で試しに光らせてみたら、隣の人が

こういうやつです。

おれの部屋は暗い。

窓はあるが、朝日も夕日も射し込まない。

だいたい朝起きると「今日もくもりか」と思う。

斜面にへばりついた安アパート。

外に出たら晴れだった。

抑うつには光がいいという。

北欧の人は冬、人工的に光を浴びているという。

おれも人工的に光を浴びたかった。

「目が、目が!」となった。

 

なので、サンタさんが人工的な光をくれた。

ビカー。

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スイッチに見えないスイッチ。

無段階調整。

タイマー付き。

これを朝に、浴びるのだ。

無理矢理にでも少し早く起きて。

シリアルにアーモンドミルクをかけて。

コーヒーを飲みながら。

「目が、目が!」となりながら。

おれの抑うつは治り、世に平和が訪れる。

この世の不幸は一掃される。

メリー・クリスマス。

 

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