2023年 エリザベス女王杯回顧 重賞未勝利馬を本命にはできんかった

2023年11月12日付 東京スポーツ紙より

エリザベス女王杯(G1) 結果・払戻 | 2023年11月12日 京都11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

 

金曜の前々日発売からブレイディヴェーグが単勝一番人気。いや、それより前のnetkeibaのオッズでもそうだった。東スポ一面の田原成貴も本命にしていた。ルメールは伊達男だ、と。

 

おれは「そうかなあ」と懐疑的だった。ブレイディヴェーグが二着した前走の勝ち馬マスクトディーヴァは、レコード勝ちにG1二着と強い馬だ。だが、本馬はどうなのか。比較からすれば勝負になってもおかしくはない。おかしくはないが、一番人気になるほどか、と。それも一倍台とはいかないまでも、けっこう抜けた一番人気。疑ってかかりたい、というのが第一にあった。

 

あったけれど、これという馬が思い浮かばないままにパドックが終わってしまった。ジェラルディーナは相変わらず暴れているが、これはこの馬のいつものこと。では、唯一のG1馬であるこの馬か? どうも違うような気がする。ムーアは怖いけれど、ちょっともうピークは過ぎてしまっているのではないか。この馬ではない。

 

それであらためて『競馬の天才』のエリザベス女王杯のページなど見ると、前走府中牝馬ステークスで四角一~二番手で競馬していた馬を穴に、みたいなこと書いてある。となると、そのまま買ってしまったディヴィーナということになる。鞍上はこのレースにつよいミルコ・デムーロ。人気もそんなにない。が、この馬、この酷暑に二回使ってて、さらに府中牝馬ステークス。余力があるのかどうか。気になるが、少し違う。

 

うーん、コースは? 馬場は? コースはどうも、なんか内のほうが有利っぽい。馬場は、良馬場だけどパンパンではなくて少し力がいるっぽい。なんかキズナが勝ってるな。でも、ローゼライトではさすがにきついな。

 

で、一頭気になったのがサリエラ。ディープインパクト産駒。スタミナ勝負になる府中二五の目黒記念三着。鞍上はマーカンド。あるかもしれない。一応押さえる。でも、なんか外枠なのが不利そうだし……。

 

と、ここで内に目をやってハーパー。鞍上川田で問題ないし、三冠レース上位の馬。ただ、相手がリバティアイランドだったとはいえ、勝ち切るシーンが浮かばない。と、そこでさらに一頭内を見てルージュエヴァイユ。前走府中牝馬ステークスで本命にした馬。その前走、スタートで不利があって追い込んで二着。二走前を見てみればエプソムカップを二番手から競馬して二着。前に行こうとすれば行けるし、内枠でじっと我慢してもいい。ジャスタウェイにフランケルでパワーもあるんじゃないのか。よし、もういいや、これ本命!

 

追記:タイトル先に書いたけど、もちろん「重賞未勝利馬」はブレイディヴェーグを指す。しかしながら、ルージュエヴァイユも勝ってなかったわ。

 

で、結果はといえば馬番順に1→2→3で決着。勝ったのはブレイディヴェーグ。みんな見る目あるわ。というか、使い分けでルメール乗せてきたんだし、勝ち目十分だった。これで主な勝鞍1勝クラスで古馬G1勝ってしもうた。いつかリバティアイランドと戦う日はくるのだろうか。

 

二着に本命ルージュエヴァイユ。松山がうまく立ち回ってくれた。三着にハーパー。G1では善戦タイプになるのだろうか。ディヴィーナは後ろからの競馬になって冴えず。アートハウスは一瞬あるかと思う逃げだったが失速。

 

馬券はといえば、馬連と三連複を当てたものの、軽視したブレイディヴェーグが一番人気ではトントン。まあ負けないだけよかったか。今日はほか、京都九レース黄菊賞でキズナ産駒のセンチュリボンド頭の三連単、福島メーンの福島記念で人気薄のダンディズムから馬連などで、なんとか土曜の負けも取り返して、健闘はした。悔しかったのは福島最終で、メーンでスタート直後落馬したホリー・ドイルから買ったが、普段絶対に押さえているはずの「最終レースの減量騎手、とくに女性騎手」である大外の古川奈穂リーゼントミニーを見落として外した。いつもなら絶対に買ってるんよ、これは。見落としなんよ。「小林美駒乗り替わりか」とかいうのに気を取られた。リーゼントミニーは馬名からわかるとおり馬主は三浦大輔。まあそれがなんだという話だ。

 

以上。