くるりライブツアー「線」Zepp Tokyo 2018/3/30

↑この写真におれと彼女の人が写っています。

というわけで、くるりのライブに行ってきたのです。ツアーの14日目、優勝はくるりに決まっているとのことです。

今回、わりと整理番号が若くて、前四列目くらいに陣取ってみたりしたわけです。ここまで近いのは初めてだろうか。

それで、おれにセトリとか求めるのは無駄な話です。なんにも覚えていないからです。なんにも、ということはないのですが、本当に覚えていない。ただ、いくつか言葉にして頭に留めようとはするのだけれど、それも難しい。

ほんとう、音楽を聴くというのはどういうことなのだろうね。これはライブに行くと、いつも思うことなのだけれど。音というものはなんだろうね。音波というのかね、波動というのかね。ただ、それは一瞬にしておれの聴覚を通り過ぎていく。身体を揺らして通り過ぎていく。それがおれに当たった瞬間というのは一瞬のことで、その刹那には歌声やいろいろの楽器の波の一粒一粒が当たっている。ただ、それを感じることはできず、次の瞬間には次の粒がたくさん当たってくる。その一連を曲として自分の中で再構成している。しかし、一瞬は一瞬だ。メロディというか旋律というか、そういう一連のものとして再構成しているのはいつなのか? そして、ときには次に来る音を予想できたりもする(知っている曲、というだけです)。それはいつなのか。おれは刹那というものを感じているのか。それとも……。

そう、おれはライブに行って、前身に音を浴びると、どうしても「時間」というものを考えずにはいられないのです。魂が揺さぶられているおれというのは、どこの時間に存在しているのだろうか、と。もう今、自分の頭のなかには、今日ライブで体感した曲というものを再現することなど不可能です。いや、聞いた瞬間に遠ざかっていって、取り戻せない。目の前に夢中になる。これが面白くもあり、快楽でもあり、しかしすばらしい音が去ってしまうことの悲しさもある。

と、くるりの話をしましょう。ファンファン復帰でした。トランペットを吹き、なにかを弾いたり、コーラスをしたり……なによりタンバリン・マシーンと化してハードに動いていて、「せっかくロングT着ているのにめくっているものだから、腕が痛くならないのかね」とか思ってしまいました。

サポートメンバーは……お調べください。くるりの三人にサポート三人。サポートはギター、スーパーソロギター、ドラム。自分はステージに向かって左側の方にいたのでスーパーギターソロを目の前で堪能いたしました(「ハイネケン」とかいう新曲だったかな)。プロってすごいです。あと、おれに良し悪しを語る音楽知識はないですけど、今日のドラム好きでした。

で、やっぱり曲の話となると、先ほど述べた「言葉で覚えようとした」ところでいくと、ライブ前半では定番曲の「ワンダーフォーゲル」がよかった。そこから「Liberty & Gravity」だったっけ。そうだ、今回は東京開催ということもあって、「東京レレレのレ」からスタートして、二番目に「東京」ときたもんです。そして、新曲の「東京オリンピック」。次の次のアルバムに入るそうです。これが「歌も無いし踊れない」と岸田が言っていたように、なんとも不思議な曲。東京五輪公式テーマソング狙いだそうですが、これが採用されることは……ないのでしょうが。でも、なんか曲の一部はスポーツのBGMというか、そういうものに合うかっこよさがあったような気はします。あとは、何曲も新曲やってくれました。定番では「ばらの花」、そしておれの好きな「ハイウェイ」あたりでしたか。「ブレーメン」はアンコール、くるり三人体制。同行者は「虹」が聴けてよかったと言ってました。「虹」? とおれが言うと「六地蔵」というので、ああ、六地蔵の、と思いました。ファンなら曲名くらいしっかり覚えておきましょう。最後の最後は「その線は水平線」。


くるり - その線は水平線

ああ、そうだ、アンコールで岸田繁のフリースタイルすぎるラップだか漫談だかよくわからない語りがよかったです。題目は「中目黒の桜」でしょうか。バックで五人のミュージシャンがナイスな音を出して、その上で電車マニアとしての矜持を語る。あの謎なのはなんかいいです。「上海蟹」はなんかくるりの可能性を広げてるな、とか思いました。岸田のギターはかっこいいんですが、ギターを手放したときのムーブも好きです。

なんかヌルヌルと(だっけ?)アルバム制作は進んでいるらしいので、楽しみにしたいです。

f:id:goldhead:20180331013516j:plain

おお、有名人。

f:id:goldhead:20180331013546j:plain

この写真じゃなんですけれども、月がやけにきれいな夜でした。正直、年齢も年齢なので足腰にきましたが、楽しかったからいいや。つーか、くるり以外のライブも行けよ、おれ。でも、あちこち行く金はないし(そのわりにはなんとなくタオル買ったりもした。こんなにしっかりしたクオリティのタオル、おれ持ってないや)、くるりのライブは、ロックンロールでかっこいいわりうえに、なんか安心できる優しい空間なんだよな。みんなチョキに対してパー出すものな。うん。以上。

 

_____________________

goldhead.hatenablog.com

 

NOW AND 弦 (BD) [Blu-ray]

NOW AND 弦 (BD) [Blu-ray]

 

goldhead.hatenablog.com

 

goldhead.hatenablog.com 

goldhead.hatenablog.com

d.hatena.ne.jp

d.hatena.ne.jp

d.hatena.ne.jp

goldhead.hatenablog.com