ファイテン最高〜その効用と神秘について〜

インターネットの原則:画面の向こうにいるのは犬かもしれない。これを書いているのはファイテンの社員で信者で回し者だ。そう、私はランディ・ジョンソンです。

 ファイテンの首輪といえば、広島東洋カープラロッカをはじめ、超一流スポーツ選手が首に引っかけてるものです。私もたまたま手に入れて以来数日間愛用しているのですが、なんとなく効果覿面。寝る前に肩や首や背中が痛くなり、ストレッチを欠かせなかったのがウソのようです。
 そんな話を聞きつけた人が、自分も買いたいというので早速ショップへ行ってみました。場所は関内、馬車道の方です。私たちが店内に入ると、すぐに女性の店員が親しげな笑みを浮かべながら「雨が本降りになりましたか?大変ですねー」とフレンドリーに話しかけてきます。内心(きたか!)と思いました。私はこういうのが苦手なので、連れの人とともに壁に掛かった首輪を眺めることにしました。すると、先に店内に居た、金髮やせ型の水商売風のお兄さんが、店員さんに話しかけられています。「ご使用されていらっしゃいますか?」「いえ、会社の人が使ってるので…」などなど。すると、用意されたテーブルに誘われ、二リットルのペットボトルを指で持ち上げる儀式をはじめました。普通にやったのでは苦しいのですが、腕にファイテンを裝備すれば、ほら簡単!というやつです。内心(これが噂の!)と思いました。
 さて、ファイテンは一流プロスポーツ選手が使用しているのが特徴で、店内にはこの店を訪れたアスリートの写真やサインがたくさんあります。そんななか、カープの旧ユニホームを着た三人のちょっと昔の写真もありました。左から、緒方、金本、そして瀬戸です。瀬戸輝信!すごいところを突いてきたな、という感じです。
 瀬戸のパスボールをワイルドピッチに見せる技術に思いを馳せていると、男性の店員が手に紙コップを持って近づいてきました。「とっても体にいいお水なんですよ。どうぞ」と。(イニシエーション水!)と思いました。拒むわけもいかず、いっきに飲み干しました。その後、やたら汗が出てきたのですが、きっと体内が活性化したのでしょう。
 連れの人がやっと色とデザインを決め、レジへ。なにやらポイントが貯まる会員証を作っています。その間に店内を見たのですが、シャツやサポーター、マクラ、シーツカバー、シャンプー、リンス、マヨネーズなど多様なラインナップです。どれもこれもけっこうなお値段ですが、ファイテン要素が練り込まれているのでしょう。そして、そこら辺はぜんぜん勧められませんでした。首輪の効果を実感した人が、宣伝せずとも進んで買うのでしょう。
 ふと気づくと、連れの人が首筋にシールを貼られています。痛いところがないかと聞かれ、慢性の首痛持ちというと、サービスでやってくれたそうです。して、感想を聞いたところ、「左側が痛いのでそこに貼ってもらうと、左側の痛みが消え、右が痛くなった」とのこと。すごい効果です。
 以上がファイテン屋へ買い物に行った日記です。今も私の首にはボルドー色のファイテン首輪が掛かっています。