岡部幸雄、引退

goldhead2005-03-09

http://www.nikkansports.com/ns/horseracing/f-hr-tp0-050309-0011.html

往年の勢いはなく、今年はわずか3勝。2月20日の東京競馬12R(11着)を最後に、体調不良を理由に自ら騎乗を取りやめていた。

 ついに岡部が引退するという。年齢などから見れば当然の話だが、休養を繰り返しながらも現役に固執してきただけに、正直言って意外という気持ちが大きい。やはり名手の代名詞であった男として、だんだん終いがぬるくなっていく現状に耐えられなかったのだろうか。そこらあたりは、会見を待つより他ない。
 ここで引退となると、フェブラリーステークスハードクリスタルが最後のG1騎乗に。馬主サイドからもちょっと厳しいことを書かれていた(http://homepage3.nifty.com/sfarm/掲示板)けれど、岡部と同期だった調教師が敢えて乗せたのかもしれない(追記:やはり‘花の15期’の結束だったという記事があったhttp://www.sponichi.co.jp/horseracing/kiji/2005/02/18/03.html)。いや、その時点ではまだ引退の話は早すぎるか。で、最後の重賞勝利も同じ調教師が管理するワイルドソルジャー名古屋グランプリ。これは川崎競馬場の大画面で見ていたけれど、見事に長距離ダートを岡部ペースでまとめていた。これが騎手としての集大成というには、あまりに実績のありすぎる騎手だけれど、ああいう競馬ならまだまだやれるかと思わせるものだった。場内からは「あーあ、岡部にやられちゃうよ」という声がちらほら聞こえた。他の馬を買っていた俺もそう思った。その岡部がターフから去る。
 俺が競馬をはじめるずっと前から岡部は名手だった。俺が競馬をはじめてからも岡部は名手だった。そして、岡部は日本競馬史に未来永劫残る名手である。