深夜のクレイン&ドラゴン

 深夜テレビをつけていたら、笑福亭鶴瓶次長課長の河本が漫才をしていた。「鶴の間」という番組で、鶴瓶が事前に知らされていないゲストの相方と即興で舞台に上がるというもの。以前一度だけさまぁ〜ず大竹一樹が出た回を見たことがあり、これはなかなかスムースで面白かった。
 で、鶴瓶と河本なら「タイガー&ドラゴン」繋がりだよな、と、思っていたら、早速鶴瓶がそれに触れた。しかし、組長と劉さんでは接点もなく、全くの初対面という。そりゃまあそういうものか。しかし、河本にはピン芸があってどうにかなりそうな予感。と、ここで過去の貧乏話に。俺は河本の貧乏話で次長課長の存在を知ったくらい(id:goldhead:20041021:p4……この回の「やりにげコージー」で見た芸人、水玉れっぷう隊メッセンジャー、千鳥の中では、次長課長が随分売れた感じか)で、これはいい展開。しかし、鶴瓶がそれを苦し紛れの策と取ったのか、押しとどめようとするからもどかしい。しかし、半ズボン話になんとか持って行けてよかった。
 ついで、なぜか尻のあたりの痛みだか痒みだかを気にする河本の動作に鶴瓶が食いつき、ズボンの裾をまくり上げる。と、ここで河本のポケットの帽子に気づきそれを取り上げる鶴瓶。ここからモノマネネタに移行して、「水木しげるの描く一般人」などを披露(エンディングカットで鶴瓶が装着していたが、そちらも十分要件を満たしていたように思える)。最後は河本がフィリピン・パブで「シャチョサン、シャチョサン」と呼びかけられ、最後に……というネタの落ちを鶴瓶が潰して終了。まあ、落ちはこれで良かったかな、とも思う。
 河本の方を中心に振り返ったが、反省会でも言われていたとおり、前へ前へ出て話の主導権を握りっぱなしだったのは鶴瓶の方。ここらあたり、やはりのし上がった芸人の性質とでも言うのだろうか、明石家さんまやしましんばかりがモンスターではないのだ、多分。