就職恐怖〜指や手が吹き飛ぶのが怖い

 ……あるサイトで紹介されていたのが「手が吹き飛んだ!」(http://school5.2ch.net/test/read.cgi/job/1126518352/)という名前のスレッド。2chの転職板(初めて見た)にあるもので、まあ、町工場などでプレス工がの人たちなどが、日常茶飯事のように指や手を飛ばす体験談や見聞が満載。腋の下に嫌な汗をかきながら全部読んでしまった。特に112の書き込みが凄まじい。
 そういえば、松田洋子の『赤い文化住宅の初子』(http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20050630#p3)に収められている「PAINT IT BLUE」でも、あっさり主人公が指を飛ばしていたっけ(後ろにあったから読み返したら、プレスで潰される方だった)。あの漫画に描かれていたのも小さな町工場で、「指飛ばしてナンボ」という空気が描かれていたっけな。なるほど、2chのスレッドと漫画から判断するのもなんだが、やはりこれはどこかしらの真実なのだろう。世の中、かなりの機械化が進んでいても、どこかしら人間がやらねばならないところもあるし、機械と人間が向き合ってやらなければならないところもある。
 俺は常々自分の単純労働好きを公言している(http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20050909#p4)が、さすがに工場労働というのは想定外だ。いや、工場の作業はそれほど単純なものでもなさそうだが。それに、手作業が好きと言っても、手や指が飛んではかなわない。俺はかなりの臆病者なのだ。だから、上のスレッドの中でも多く見られるように、どんなに食うに困っても、工場だけは避けようと、そうあらためて認識した次第である。ふー、と重いため息をついた、今。