さて、帰るか。

 もう日付が変わりそうな感じだ。寒い。さっき、といっても三時間ほど前、電話を取ったら大阪人だった。俺は普段電話を取る順番が後の方(偉いからではなく、苦手だからだ)なので、電話自体が苦手だ(註釈を入れたらトートロジーになってしまった)。そこにきて生の大阪人である。本当に関西弁を喋るものなのだな、大阪人は。俺はあっけに取られながらも、「本物の大阪人と喋っている」という思いにとらわれ、何か有名な人と話したような気になったよ。春でもないのに旅立ちの季節か。右乳首の人は彼女ができた(なんとなくモテ臭をちらつかせていたので、さもありなんという感じ)というし、孤独日記の管理人は工場に就職するし、無職男はGE男になってしまった。そこへきて俺ときたらどうしたものだろう。俺も無職だし就職するか。しかし、俺が今日一日やってきたことは、真っ当な労働(しかも、お役所の仕事だ)と少々のサボリじゃないか。これ以上どうやって就職するのか。俺にはまったくわからない。弟が従兄弟にやろうとした大きなジャケットを横取りした。俺にはあまりにも大きすぎて、いかにも似合わないヤンキー臭さだが、俺はお古や古着が好きだ。服に対して無責任という気がする。俺でない誰かという気でとても楽だ。靴が欲しくなったので週末に買おうか考えている。悪い話ばかりでもない。詳しい事情はわからないが、勝手に画像をリサイズしてくれる際に、アニメーションgifがどうにかなるのはどうにかならないか。