夢のケンタッキーダービー観戦記の分析

 競馬の夢はたまに見るが、ここまではっきりと覚えている夢は少ない。おまけにこの夢は明晰夢ではなかった。ミサイルが空を飛び、ドイツ人が失望するとき、私はこんな夢を見ていたのである。
 何の影響を受けたのか、いろいろと思い当たるふしがある。まず、舞台はアメリカ競馬。これは簡単なところで、アサヒライジングアメリカンオークスをうけてのことであろう。日本馬による米国大レースへの挑戦というわけだ。勝ち馬の白い馬にも思い当たるところがある。今年の東京ダービーを制したビービートルネード。目の前で私の本命トキノシャンハイが差されて、「いったい何に差されたんだ」という混乱とショック。あのビービーは芦毛であった。
 よくわからないのが「岩部孝二」である。調べてみたら、そんな名前のジョッキーはいない。現役にいるのは「岩部純二」騎手、引退した騎手に「岩戸孝樹」騎手がいる。このあたりのジョッキーがないまぜになってしまったのだろう。昆調教師は実在する。関西の調教師で岩田康成を乗せはするけれど、岩部騎手を起用したことがあるかどうかはわからない。
 夢が持つ意味については、いろいろな考えもあるだろうし、私はそのあたりに詳しくはない。しかし、夢が何らかのインプットを、こちらが意図しない形がアウトプットするものであるというのは確かだろう。こちらが意識しないインプットされた要素、または要素と要素をつなぎあわせ、我々に見せてくれるものなのだろう。そういう意味で、夢から教えられることは決して少なくないように思われる。以下に、私がこの夢から得た啓示を三点に整理し、書き留めておく。