先週の土曜日、横浜スタジアムから照射された光について

 先週の土曜、昼飯の調達、マクドナルドへ。店内、あるいは付近に同じ袋を持った子たち。銀色のそれには女性がバイクにまたがるイラストと「PG2006」の文字。「はて、ペログリ田中康夫が文化体育館かハマスタで大講演会でもするのだろうか?」と一瞬思うも、長野の選挙で忙しいからそれもないだろう。
 正体はあとでわかった。どうもスタジアムの方だというので、日付で検索。ポルノグラフィティのコンサートがあるらしい。P&Gの謎がとけた。八時近くになっていたっけ、宅配便屋は荷物を出しに。すると、ノイズとエコーだらけながら、演奏が、声が聞こえてきた。スタジアムのそばに行けば、もっとよく聞こえたかもしれない。まあ、一応は生演奏を聞いたということだ。すこしうれしい俺は、カープファンだ。
 しかし、野外球場でコンサートとは今どき大変そうだ。この日もかなり危うい空模様だった。ドーム球場推進論の一つは、「イベントの雨天中止が避けられる」だものな。しかし、途中で降り始めたりした場合はどうなるのだろう。野球の試合成立とコンサートの成立。どこが五回の裏なのか?
 そう思ってポルノのサイト(http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/porno/)を見てみたら、男らしく「全席指定/雨天決行」の文字。楽器など濡れるわけにはいかないだろうから、演奏者は屋根付きの舞台となっているのだろうか。コンサート知らずの俺なのでよくわからない。
 帰りの電車(この日は電車で帰った。石川町から隣の駅まで)には、コンサート帰りらしい人たちの姿があった。銀色の袋のほか、ポカリスエットの袋なども持っていた。ハマスタから照射されるサーチライトは、俺が山手の山に登っても、まだまだ空の何かを探し続けていた。