電波の時計を買った

 俺の部屋の中で重要な位置を占める時計といえば、テレビの上のビデオの上に乗った百円ショップのデジタル時計。これを、電波時計に換えようという案が可決され、桜木町の時計屋で購入。一個千円。
 百円の十倍出しただけで電波を受信できるのだから大した時代だ。秦の始皇帝ですら、これだけ正確な時を手に入れることはできなかった。おまけに日付と気温までわかるのだから、兵馬俑も音を立てて崩れよう。
 ともかく、正確な時刻が一つあるというのは、精神の安定につながる。時計を見るたびに、数分ずれてるとか、傾向を知ったうえで補正する必要がない。
 とはいえ、最初ぜんぜん電波を受信しないで焦った。自分の住環境の悪さに泣きが入った。が、どうも夜に強いらしく(けっこうアバウトなのな、電波)、一晩経ったら所定位置でちゃんと動いた。よかった。
 メーカーはどこかといえば、説明書見て「リズム時計工業株式会社」。本体のどこにもメーカー名らしきものがないので、無名中国メーカーかと思ってた。メイド・イン・チャイナには変わりないけれど。
http://www.rhythm.co.jp/products/products.php?goods_cd=8RZ030DA19
 肝心の物はこれだな。でも、あれ、
http://www.rhythm.co.jp/products/products.php?goods_cd=8RZ008-019
 これ、横に並んで売ってたぞ、二千百円で。シチズンだから高いのかと思っていたが、なぜリズムのリストに? つーか、写真もCITIZEN。なんだろう?
http://www.rhythm.co.jp/company/enkaku.php

1969年 シチズン時計株式会社と商標の相互使用に関する基本契約を締結

 これだな、きっと。ようわからんが、別会社だけど一つみたいなもんだろうか。あの場で「どうせなら名の知れたシチズンの方がいいだろう」などと二倍払わなくてよかった。正解だった。これはいい買い物だった。それだけの話。