忘れていたこと二つ

亀田大毅……対ビッキー・タフミル戦。テレビ中継見られず。というか、当日放送でないので、そもそも興味激減。茶番だろうとなんだろうと、生じゃなきゃいやだ。絶対中には出さないから。それで、「ボクシングとは憎しみで殴り合うのではない。戦い終われば笑顔の友だと言ってよい」という慈愛の精神溢れる試合だったようだ。写真一枚見れば十分。これでよい。しかし、タフミルのような男、ひょっとしたら最初からこの目的のために育てられた戦士やもしれぬ。よい犬を見つけたのではない、よい犬を産んだのだ。そのために二十年、三十年の計略。パーラやバスケスポンサクレックがそうでないと誰が言えるのか。俺はボクシングファンに「そうでない」と言い切ってもらいたい。

中村紀洋……結局、失われたスラッガーにはなれず(id:goldhead:20070201#p4)、中日の育成枠(id:goldhead:20070213#p1)に正式決定してしまった。あらためて思うが、育成枠とは考えたものだ。チームの和を乱そうにも、二軍にしかおらないのだ、とりあえず。そして、もしも二軍で結果を出して一軍昇格したら、中村ノリに批判的な選手といえども、さすがに育成枠から這い上がってきた人間に冷たくあたりはしないだろう。一軍で結果を出せなくて、二軍逆送したところで、ノリさんの文句に聞く耳持つものは少ないだろう。結果を出しても、和の問題が起きて二軍逆送したところで同じことだろう。さらにいえば、もしも二軍で結果を出しても、その上で用無しとなって切ったところで同じことだろう。これほど好都合な選手はおらない。中村ブランドは使いやすい。四百万なんてあなた、福留のヘソのゴマくらいの値段。ともかく、詩的な世界に行けなかったことは仕方ない。因業現世をどう生き抜くのか見ようじゃないか。生き抜けないかもしらんが。