星は守られたのか

 そうだ、長崎市長選くらい衝撃を受けた選挙があった。福島県檜枝岐村だ。
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000704180004

 村長選が1963年以来44年ぶりの選挙戦となった檜枝岐村

これまで、村長選の候補者は、村民に多い「星姓」のうち、旧家で順番に人選され、無投票が続いてきた。

「昨日まで動きはなかったのでびっくりした。44年前の選挙はすごかった。いまもしこりが残っている。同じようになると一般の村民が困る」

 ……いったいどんな横溝正史か。平家落ち武者伝説の村。そして、どんなんだったんだ44年前。それでもって、それまでの村長が星好久さんで、今回の無投票当選と思われていた候補者が星守さんで、出馬表明したのが星光祥さんで、急に星光祥さんの役職をまかされて困っているのが星明彦さん。「檜枝岐村」は読みにくいので、「星の村」とかメルヒェンに改名したらどうだろう? と、結果はどうなったのか。
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000704230001

44年ぶり投票 星光氏 檜枝岐村長選

 誰だ、星光って。第三の候補? と、思いきや、星光祥さんか。おそらく、新聞の表記基準で、同姓の場合は下一文字ってとこなのだろう。いやはや、「両氏とも選挙ポスターを作らず、街頭演説もないままの静かな選挙戦だった」というが、裏でどんなことがあったやら。そして、次の選挙、2051年にはどんな闘いが繰り広げられるのだろう。というか、住民はみんな投票用紙に「星」一文字書けばいいと思った。駄目か。まあいいや、日本にもまだまだいろいろな土地があることだと思った。