『女学生ゲリラ』/監督:足立正生

女学生ゲリラ [DVD]
 なんか毛色の違うエロを求めて古いピンク映画をぽつぽつ観ているこの頃なのですが、こういうのに行き当たってしまうから困ってしまう。いいや、今、DVD化されている作品というのは、むしろそういう作品なのでしょう。エロいまぐわいが観たいとピンク映画館に入る非インテリには面食らうばかり! こいつにしろ、『荒野のダッチワイフ』にしろ!
 というわけで、私にはここから性や革命や暴力について語れません。あの兵隊は何とかのメタファーだ、とか、そういうの無理です。だから、エロいところについて語りたい。
 この女学生ゲリラと駄目学生二人、さらに気違い自衛隊員を加えていいのかどうか、いや、加えない方がいいなの三対二。いわゆるフリーセックスなのかわからないが、なんともどうでもいいながらのなし崩し的な感じは実にいいところです。なんかおっぱじめてしまった隣の寝袋感ときたらないでしょう。でも、これが男三、女二だったら? 寝取られ者にはたまりませんが、それでは成立しないような何かがあるようにも思える。
 それで、女学生ゲリラ三人の体はきれいでいいと思いました。モノクロのシーンの陰影の形作るラインがいいです。それに、スタイルもいい。岩場で踊るシーンも。そうだ、急に色の付くところはやはり赤、お客さんは日の丸の丸なのでしょうかどうか。まあしかし、この乳の形など、非常によいと思うのです。最近の巨乳AV女優など、あの開けたところに立たせて踊らせて、どれだけ様になる人がいるでしょう。いや、数人思いつきますが。
 いや、ま、しかし、なんだ、やっぱりこの、なんだろうね、この映画は。やっぱなんだかわかねーけど、すげえやな。奇妙な、奇妙ななあ。音楽とかもなんか超いいし、あの命短しって歌うところとかさあ。うーむ。いやはや。

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