ドラマ『ハチワンダイバー』完結

 いやー、面白かったわ。対局自体の盛り上がりというと、対二こ神、対文字山あたりという気もするけれど、最後までノリが良かった。なんとなくの想像だけれど、出演者のモチベーションも高かったんじゃねえかとか思ってしまう。顔も名前も初めて見た溝端淳平、今後もひいきにしたいな。プロフィール見たら尊敬する芸能人に長瀬智也の名を挙げてるけど、お前ならなれるよ、岡田准一にだってなれるよ。ほれ、アマ有段のつるの剛士相手に、ノンカット一分将棋とかたいした役者根性だぜ。それに、「おっぱい」に対してあれだけ熱い演技を見せてくれたしよ。
 あとは、なんか暗いかげのある受け師さん、仲里依紗、「仲」でググると一番上くらいくる人なんだけれども、俺はどこで名前切っていいかわかんねかったけど、彼女にも注目。そしてえーと、サンドウィッチマンはチンピラ役でまたどこかで見るかもしれない。安田美沙子は……役どころ的にもちょっと中途半端な絡みだったような。でも、いなかったらあまりにもオッサンのどどめ色ドラマになりすぎただろうか。そして大杉漣石橋蓮司の弾けっぷりに拍手。
 で、ストーリーの方だけど、最初の最初に「プロに戻る〜」とあったので、対プロ編入試験が描かれていくのかと思ってたけど、それは最後の最後。対鬼将会が中心。それで、そよちゃんが「私が鬼将会を継ぐ」って言ったときには、ポジティブに継ぐのかと思ったら(日本将棋連盟に対抗する別団体、みてえな)、なんかダークサイドに墮ちるような描かれ方だったのでちょっと違った。それで、最後の思わせぶりな終わり方はどうなんだろうね。想像はふくらむね。二人はくっついたのかどうだったのか。でも、受け師さんの棋力とか、あるいは妹の棋力とか、そのあたりがさ、この菅田君一人の特例編入試験(世間的にはなんて説明したんだろ?)ってのでは、ちと放ったらかしすぎて残念な面も。「奨励会退会者や、それ以前にプロの道が閉ざされていた実力者にも、チャンスを与える制度ができることになった」みたいなんでもよかったんじゃねえの、小日向文世? 現実にもフリークラス/三段リーグ編入試験あるしさ。
 ま、それは細かいことということで、なんか続編とかスペシャルとか映画とか望みたいところ……なんだけれども、とくにこのドラマが大人気という話も聞かないし、ドラマ『ハチワン』のおかげで将棋ブームってのも見ないし、残念ながら望めないところだろうか。でも、ひょっとしたらこれで将棋とか将棋界とかに興味を持って、たとえば溝端君目的で見はじめた女の子が、「監修の鈴木大介八段のお父さんって、前に報道ステーションのお悔やみコーナーで採り上げられてた鈴木康彦さんなんだ。そうだ、『無敵超人ザンボット3』を観てみよう!」って思うかもしれない。いや、『ザンボット』に誘導してどうする。っていうか、あの報ステにも鈴木大介八段出てたっけ。まあ、そんなことも含めてレッツ・ダイブ! ハチワンダイバー

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↓将棋連盟が楽天に出店してたのはじめて知った……。
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↓将棋指すこと自体に興味のない俺だけれども、ドラマ見ててピシッと指してカチッと対局時計押す、あれはやりたくなったな。
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