『第三世界の長井』1巻と2巻を読む

第三世界の長井 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

第三世界の長井 2 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

　『神聖モテモテ王国』はリアルタイムで連載を読んでいて、どれだけ笑ったかもわからないし、どれだけ影響を受けたのかもわからないくらいの漫画だったです。だけど、当時のコミックスのみしか持っておらず、それ以前とそれ以後のながいけんについてはよく知らないし、とくに知ろうともしていなかった。それが突然、単行本が2冊出る、というニュースを知る。知って、連載があったのだとびっくりする。要するに、漫画との距離がある。まあいいんですが。
　で、二冊同時に出たのだから二冊いっぺんに買うもんなんだろうけど、なんか待ち合わせせしてるとき、エキナカみたいな本屋で一冊だけまず買ったわけですね。もちろん一巻から。しばらくね、読んでいって、「これは……」という、なんか、妙な気持ちになった。ファーザーやトーマスのようなキャラ、絶妙の言葉のセンス、そういうものに笑えはする。するけれども、変な話、不安感のようなものが大きい。ひょっとすると、『神聖モテモテ王国』後半にちらりちらりと出てきていた、ああいう何かの方に行き切ってしまったのではないか、という。それがどうして不安なのかわからないのだけれども、不安になったわけです。
　というわけで、不安のせいかどうか、一巻買うまでに時間が空いたです。これはわりと空きました。空きましたけど、どこかネットで「二巻まで読まなければ」みたいなレビューか感想かを読んで、ひょっとしたら二冊同時に出した意味みたいのもあるんじゃねえのかとか思って、それでポチったわけです。それで、二巻読んで、この作品世界がある程度は形作られているもので、行ったまんまじゃねえんだって思ったわけだし、ギャグも笑えるし、女の子はわりとかわいいし、と、二巻ばっかり繰り返し読んだりしているですけどね。
　それで、もっとこの『第三世界』を知るために、手始めに、『昭和極道史　残侠の盃』でも観てみようと思うわけですが、間違ってるですかね？

日本極道史 残侠の盃 [DVD]

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……10年くらい前に実家がなくなったときに、相当量というかほとんどの漫画を処分したんですけど、『神聖モテモテ王国』は確保したわけで。して、なかなか「新装版」を買おうという気にはならんのですがね。