南房秀久『ノーブルウィッチーズ2 第506統合戦闘航空団 混戦!』を読む

 サマンサ・スペードという名前の2級刑事(ディテクティヴ・セカンド・グレイド)が出てきてひっくり返った。それ、ありなのかよ! おもしろいじゃないの! だったらフィリッパ・マーロウもありじゃないの。……って、どこに話が流れていくかわからない。・でもとどまるところを知らないすばらしいストライクウィッチーズ世界というのもありだ。べつにストライクウィッチーズ世界で『屍者の帝国』みたい(先人の作品の人物を使うジャンルの総称を知らんが……二次創作?)のやったっていいじゃないの。よくないか。まあいいか。
 いや、しかしなんだ、なんか仕掛けてきたという感じはある。なにせほぼ人が死なないことになっているストライクウィッチーズ世界で、間接的に殺害が示唆されている(結果的にどうなるかはわからんが)。それもネウロイ絡みではなく、だ。ちょっとわくわくさせてくれるじゃないの。むろん、劇中劇みたいなおもしろパートもあるけどね。で、そんななかで黒田邦佳がどんなふうに立ち回っていくのか、これもお楽しみ、というあたり。うん。でもなんだ、おれも年齢のせいか、あるいは本分情報量に比べて登場人物が多いせいか、ちょくちょく冒頭のキャラ表見なきゃあかんかった。まあ、それもいいけど。そんじゃ、早く次巻を、と。

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