すばらしい『ブレイブウィッチーズ』の放送がはじまった。放送を生で見て、さらに今朝早めに起きて二回目を見た。結果からいうとすばらしい『ブレイブウィッチーズ』はすばらしい『ストライクウィッチーズ』のように、略称をすばらしい『ブレイブウィッチーズ』とせずにはおれれないと思った。そういう話である。
高村和宏監督は、はたして新たなる「かわいい」をどのように描くのか。主人公、努力家だがまだまだ実力が伴っていない。でも、前向きで明るい。宮藤のような迷いは少ないように見える。その彼女が憧れる姉。この姉っぷり。傷跡を見せるシーンの「おおー」という感じ。
そして、上官が「この天候では」を二度繰り返すことによって、あるいは、ライバルの子が「この雨で」と言わせることにより、主人公の底力を際立たせる演出。東京競馬場の良馬場でスマートに勝つ馬が、欧州の馬場で勝てるとは言い切れない。そこを買ってみようというところ。なぜ学徒動員? 各国ともエースを出したがらないという設定があるので? 志願者二名というのはどうかと思うが、全員一歩前へ出ざるをえない世界よりはずっとマシな世界ということだろう。
すこしだけ、CGIによる飛行機やウィッチが浮いているように見えたが、それを忘れさせるだけのクオリティ。音楽の高揚感。リンドバーグ。すばらしい。
ある作品の最初のシーンは、その映画でなにを描きたいかという宣言だ、というようなことを、故今敏が語っていたと思う。そういう意味では、今までは戦火の街に落ちている女の子の(パンツが見えている)人形、というパターンが二度ほどあった。今回は違う。もう、すばらしいストライクウィッチーズ世界は、パンツだのパンツじゃないだの、そんなところ超えていくぜ、という話に違いない。とはいえ、股間督がそのこだわりを捨てるわけもあるまい。まったくあたらしいメンツ、きっとそれぞれのかわいさを、かっこよさを描いてくれるって、そう信じてる。
ブレイブウィッチーズPrequel オラーシャの大地 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 築地俊彦,櫛灘ゐるゑ,島田フミカネ,島田フミカネ&Projekt World Witches
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/11/01
- メディア: 文庫
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