ウーバーイーツ

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ツモ! メンタンウーバーイーツドラドラ! ……という話ではないし、ウーバーイーツで注文したとか、配達したとかいう話ではないけれど、このごろこの横浜市中区でもUber Eatsのバッグを背負った人を一日に一回は見るくらいになった。流行ってんのかな、ウーバーイーツ。

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しかしまあ、なんというか、ようわからんけど、この完成しきったように見える世の中の仕組み、ビジネスの仕組み、マネーの流れの仕組みのなかにも、まだいろいろと隙間というか、新発見があるもんやなーと、ウーバーイーツの人を見るたびに思うのや。

飲食店にしてみれば、宅配要員を常時雇う必要がないし、客にしてみれば出前やってなかったところが出前始めたようなもんだし、たとえば一日二時間趣味でロードバイクで走ってた人にはそれが金になるみたいなところもあるだろうし、なんというか、いろいろうまく組み合わさっとるなーって思うわけ。それで、客が「この店の料理は上手いから、店舗にも行ってみよう」となればええ話やし、そもそもウーバーイーツの出前分、儲けが増えればええ話であって、まあええよな、と思うのだ。

もちろん、実店舗に行かない分、「おかわり」だとか「しめにもう一品」だとかがなくなるとか、出前用梱包のコストに見合わんとか、配達もそんなに儲からんとか、マイナスの可能性もある。それはまあそれで知らん。

知らんけど、とりあえずこういう仕組みが稼働しているというのが、なんかしらんけど、すごいなあと思うのだ。それで、とりあえず二匹目のドジョウも確認できとるし、こういう、なんというのかね、オンデマンドの宅配要員というのかね、それが商売になってるのかもしらん、というね。

これもまた、携帯端末の進歩と位置データの精確さとか、そのあたりの新技術あってのものだろうし、それがなければ成り立たなかったというのもあるかもしらん。しらんが、ともかく新技術に乗っかって、それで未知の沃野を開拓したというのが、なんかすげえなあと思うのだ。もちろん、沃野でなかった可能性もあるのかもしれないけど、とりあえずはなんかそういう自転車をよう見るようになった、ということで。今のところは、というところで。

で、おれはそういうのは、そういう仕組みが動いているのを見るのは、わりと好きなのである。

たまには植物の本でも 『植物 奇跡の化学工場』を読む - 関内関外日記

キャベツがアオムシに食われると、シグナル物質を放出する。それによって寄生バチであるアオムシコマユバチが呼び寄せられ、アオムシの体に産卵し、孵化したハチの幼虫はアオムシを食って退治する

こういう仕組みを知って感嘆するのに近いものがある。キャベツがこうなったのは突然変異と淘汰によるものだけれど、ウーバーイーツにはかしこいキャベツならぬかしこい人間がいて、生存戦略としてそれを編み出したところが、すげーなーと思うのである。そこんところは、人間がだてに霊長類とか自称してるわけじゃねえよ、というところかと思うのである。

で、この話でおれが訴えたかったことはなんなの? 疑問を呈するところはなんなの? 読者にとってためになることはなんなの? と言われると、とくにないので困ってしまうわけだし、実のところべつに困ることもないわけなんだけど。でもまあ、こういう発想をする、実行に移す、そのところで、おれとは縁遠い人間というものがいて、お金を稼ぐのだから、すごいよなあと思うのだ。ウーバーイーツのバッグを背負った自転車人を見るたびに、そう思うのだ。それだけ。以上。