おれはRX-79年生まれの陸戦型宇宙世紀ガンダム世代だ。おれのなかのガンダムとはあくまで宇宙世紀ものだ、というおっさんである。
というわけで、宇宙世紀ものの『ガンダムUC』とか、その後日譚のこの『ガンダムNT』とか好物だろ? と言われると、「いや、ちょっともう……」というところがある。どのあたりにそれがあるかというと……富野由悠季ではないだれかが一席ぶつニュータイプ論とか、そういうのはべつにいいんだ。なんというか、モビルスーツだ。「あ、ディジェだ!」とか、「アッシマーっぽいな」とか、「え、これ、ドーベン・ウルフの後継機なの?」とか、そういうのにいちいち反応するのに疲れた。「袖付き」のモビルスーツの造形も嫌いじゃないけど、やりすぎ感もあって。
それで、話もなんか大味よな。そりゃまあ、サイコ・フレームをガンガン使ったモビルスーツとかになったら、そりゃスーパーロボットみてえになるんだろうけど、それにしても、なんか大味よ。禁忌のガンダムいうたら、GP-02くらいでいいんじゃないかという話だ。
つーわけで、作り手の意図とは逆に、おっさんはもう宇宙世紀続編にそれほど食いつかなくなってる。逆になんか、こないだテレビ埼玉かなんかで放送していた『∀ガンダム』の最終盤を観て、「やっぱりおもしれー!」(おれのなかで∀は宇宙世紀をも包括するガンダムのなかのガンダムです)ってなって、やっぱりおれは富野由悠季世代なのかな、と思いもする。となると、わかりやすくなって帰ってくる『Gのレコンギスタ』ということになるのだろうが、それはまたわかりやすくなった劇場版を観てから考えたい。以上。
ドーベン・ウルフ感、ある?