「あれはガルスJかね……?」〜『機動戦士ガンダムUC』を見終える〜

 見よう見ようと思いつつのようやくのところで『機動戦士ガンダムUC』episode 7を見た。前回と間が開きすぎていたので、録画しておいた一挙放送の5と6をバーっと見て、そのあとに見た。
 それでおれは「ああ、アッシマー。ズサ? ガザC? ガザD? ガ・ゾウム? ガルスJ……!」などと見事な中年宇宙世紀ガンダム世代ホイホイにひっかかってしまった。百式みたいのがメガランチャー撃っとる! これはヤクト・ドーガ? このギミックはドーベン・ウルフ!? とか、きりがない。サービス精神旺盛。
 というわけで、頭に輪っかをつけた爺さん起きたり眠ったりしながら、がかつての歴史を思い返したり、現状を追ったりするような心持ちになってしまった。いや、頭に輪っかをつけた爺さんには爺さんの思いがあるのだろうが、となりにお美しいミネバ様とかいたら、もうそれでいいんじゃないかという、そういう老いの気持ちが最後に残る。もう、爺さん満足じゃ……。
 ラプラスの箱……まあ、どうなることかと思っていたら、それなりの中身だったんじゃないでしょうか。そして、最後にバナージが月光蝶みたいになって、それでも人間を辞めへんで〜ってのも、いい決着なんじゃないのかしらん。如来じゃなく菩薩の道ちうもんじゃて。
 というわけで、すっかり追憶と感傷のガンダム爺になってしまって、元気のGもはじまりのGもひととき忘れてしまうくらいのものであったと、君は。