今週のお題「ピザ」
ピザ。 pic.twitter.com/FCM0aG3AHn
— 黄金頭 (@goldhead) 2020年11月22日
おれのTwitterを眺める物好きがいるとする(いるのだからおかしい)。その人たちは、「こいつは今日も蒸し野菜、蒸し野菜、蒸し野菜、蒸し野菜……ピザ!?」あるいは、「こいつは今日もキムチ鍋(中略)……ピザ!?」と思っていることだろう。
そうだ、おれには「ピザの日」というものがある。毎月22日がおれの「ピザの日」だ。宅配ピザを頼む。それを食う。そういう日だ。ただ、「どうせなら金曜の夜にするか」となれば、21日や23日にずれたりもする。あと、クーポンの期限とか。
なぜ22日かといえば、月命日ならぬ、月誕生日だからである。もしもおれがどこかの国の終身元首にでもなったら、毎月22日を祝日にするので、どこかおれに独裁させてくれる国を紹介してほしい。いや、べつに日本でもいいのけれど。
では、なぜおれは「ピザの日」を設けることにしたのか。どこかで書いたことがあるような気もするが、日記を検索してもなかったのであらためて記す。
ある日、仕事中のラジオから流れてきたのである。具体的に言えば、TOKYO FMの Skyrocket Company (スカイロケット カンパニー、通称スカロケ) という番組である。本部長のマンボウやしろが、先輩だか知り合いだかの話として、「月に一度宅配ピザを頼むことを、一ヶ月生き抜く支えにしている」といったことを言ったのだ。
それを聞いたおれは、「一ヶ月に一度、宅配ピザ! そういうのもあるのか!」と思った。もとより貧しいので二十年近く一人暮らしをしていて、宅配ピザを頼んだことなどあったかどうか。でも、月に一度、ピザ。野菜ばかり食ってるおれが、ピザを、一人で、一枚食う。すごいな、それは。と、思った。
ただ、ちょっとだけ「宅配寿司もありかな」と思った。しかし、このことを人に話すと、宅配ピザの祝祭感を信じろというようなことを言われた。おれは納得した。
月に一度のピザ。これはすごいものだった。とくに最初の数カ月はすごかった。ふだん昼も夜も野菜ばかり食べているおれが、チーズとマヨネーズの暴力にぶっ叩かれるのだ。脳内麻薬が分泌されようというものである。おれは22日だけを目標に生きた。ダイエットのチートデイなどという生半可なものではないのである。そう思えた。
……思えた、と過去形になったのは、だんだんその興奮が薄れてきたからである。「あれ、22日か」くらいのものである。そして、おれ自身の加齢によって、ピザ一枚がきつくなってきたというのもある。数年前は(最初におれが「ピザの日」を始めたのはいつだったのだろう?)「Lサイズいくか? サイドメニューつけちゃうか?」と思っていたものだが、もうちょっと無理だ。
それでも、Mサイズ一枚、これは守りたい。まだまだ若い者には負けていられない。正直、ピザ一枚食べると、身体の調子が狂う。塩分のせいだろうかやけに喉は渇くし、もちろん体重は増える。体が重くなる。でも、月に一度の義務だ……。あ、義務なんて言うたらあかんね。でも、物好きな人がおれのTwitterを見ていたら、ある日突然「宅配寿司」が現れる可能性もあるからね。なんにでも可能性はある。
ところで、先程から「宅配ピザ」と書いているが、どこのピザか。以下の三つである。それぞれについて主観的な印象を書く(家からの距離なんて人によるだろう)。
ピザ・ハット
- パン生地のピザがおいしい。
- 味についてはピザーラに近い。
- 店舗の立地から、異常な速さで配達されてビビったことがある。
……こんなところだ。ドミノはほとんど利用せず(今日は半額セールだったので久々にドミノにしたが)、ピザーラとピザ・ハットが半々といったところだろうか。
しかしなんだ、持ち帰りにすると異常に安くなるのだが、やはり宅配してもらいたい。コロナ仕草としても持ち帰るほうがいいのだが。とはいえ、ピザの箱でかいよな。自転車のかごには入らないし、ハンドルにぶら下げるわけにもいかない。やはり宅配だな。
でもやっぱり、なんかこう、カロリーがきついお年頃よな。いつまで続けられるものか。それになんだ、ウーバーイーツなんていう選択肢も出てきしまったし(もっとも、ウーバーイーツは宅配ピザと比べると少し割高感がある)。
まあ、あなたもピザの日とか、そういうものを月に一度作ってみたらどうだろうか。え、とっくにやってる? というか、二十代の新社会人でもあるまい、月に一度の贅沢が宅配ピザってどうなんだって? なんだこのやろう、ピザでも食ってろ! (唐突に終わる)