先週のおれはというと双極性障害(躁うつ病)のうつの側に沈んでいた。一日休んだ。半休も一日あった。
ハイライトは金曜日で、親会社的なところの社長が見えての会議だったが、おれはほとんど「死んでいた」(他の社員による表現)。
その後、どうしてもおれにしかできない作業があって、クライアントから電話があった。なんとか答えるが、声に力もないし、頭も回らない。
「なにか調子がよくなさそうですが、いかがなされましたか?」
とても真面目で仕事も丁寧なジェントルマンであるクライントから心配される。電話で心配されるのだから相当悪かったのだろう。
「いや、持病がありまして……、ちょっと調子が悪くて」
お客さんに個人的な病気を伝えることはありなのだろうか、なしなのだろうか。ビジネスマナー的に。しかし、正直に伝えておいたほうが、今後も話が通りやすいかと思ったのだ。もし、病気を理由に切られるとしたら、それはそれで仕方ない。
で、夕方からその作業に入るも最初はぼーっとして、どうしたものかと思ったが、作業するうちに没頭し始め、ようやく頭が回るようになってきた。起きてから何時間かようやくのお目覚めのようなものだ。
作業を終える。なんとかする。すると、最後の方はモニタが見えなくなる。水滴がついたように、まったく文字の一部が消えてしまう。
「閃輝暗点」
これである。頭痛の予感。それもすごいやつ。びびる。が、頭痛は訪れなかった。
土曜日は壊れたユニットバスの換気扇の交換があった。金曜日に電話があって、「都合のいい日は?」というので、「基本、土日ならいつでもいいですが」と、土日は無理かな? と思いながら言ってみると、「では、明日の午後でどうでしょう」と。
作業は二時間と聞いていたが、一時間ぴったりで終わった。おれは作業中競馬をしていた。新しい換気扇は音が小さい。しかし、たぶん性能はアップしているであろう。管理会社の不動産屋に連絡が取れないこともあって、故障から一ヶ月でようやく直った。ジメジメした季節は去ってしまった。
日曜日は目覚めてみておどろいた。午後一時だ。向精神薬を変えてから、おれはあまりロングスリープできなくなっていたので、ちょっとパニックだった。午前中図書館に行こうと思っていたのに。あと、衣替え。天気も悪いし、ちょっとだるい。やはり休日は微熱が出る。競馬だけして一日が終わった。
月曜日は……あまり体調はよくなかったが、はっきりとした抑うつ状態からは抜けていたようだ。ただ、夜、作業の追い込み、もう終わりというところで、また閃輝暗点。金曜日よりもはっきりしたやつで、Wikipediaの参考画像のようなチカチカのグルグルが視界をおかしくする。文字が読めない。頭痛の予感。
帰宅して、おれは抗不安薬と鎮痛剤を焼酎で流し込んだ。鎮痛が勝つか、激痛が襲うか、ギャンブルだ。スーパーで買ったサラダ太巻き(238円の20%オフ)を食べたらお腹がいっぱいになってしまったので、寝た。
火曜の朝。五時に目覚める。二度寝できそうにない。空腹も感じる。何年かぶりに朝飯を食べようと、レトルトのパックご飯にレトルトの中華丼をかけて食べる。中華丼に含まれていたごま油が胃にダメージをもたらす。胃薬を飲む。
眠気をかかえて、出社する。