Appleの下取りサービス(Apple Trade In)はクソ馬鹿じゃねえのか?

会社で新しくM1チップのiMacを買った。コロナ以後、リモートワークになった人がいて、その人が使っていたiMacを自宅に運んだ。その人が前に使っていたiMacが残った。その人が週に一回出勤するときは、そのiMacを使うのだが、すこし古く、そういった作業的にはあまり仕事にならない。とはいえ、そういった作業以外の面で直接のやり取りは仕事になるので、なんか中途半端だった。

そしたら、親会社的なところが、「だったら会社用にべつに新しいの買っちゃえば」ということを言った。社長が言った。じゃあ、そうしようということになった。

で、買うのはいい。半導体の供給の問題かなにかしらないが、納品まで一ヶ月くらいかかったが、とにかく新しいのは来る。

問題は、使い物にならない古いやつだ。これを、下取りに出そうということになった。シリアルを入れてみたら、一万九千円で引き取りまっせ、ということだった。動きは遅いが、動かないわけではない。満額でなくとも、下取りに出したらいくらか得だろう、ということになった。

で、新しいiMacが来るという段階になって、下取りについての手続きをしてくれ、というメールが来た。なんでも、下取りに出す人間の身分証明書の写真をアップしろ、ということだ。おれの名前で買うのを申し込んだので、下取りもおれの名前ということになる。まあ、それはいい。

が、身分証明書は二種類で、選択肢は運転免許証、健康保険証、パスポート……、とにかくおれ個人の名前と住所を求めるものだった。しかも裏表。健康保険証については個人情報保護なんたらで、一部を黒塗りにしなくてはならない。面倒くさいが、まあ、いい。

けど、おれの自宅の住所を知ってどうなるのだろうか。配送場所は会社だし、同じ場所から引き取ってもらいたいのだが……。

と、思いつつ運転免許証と健康保険証(黒塗りはPhotoshopで加工した)の裏表をアップ。引取場所は会社の住所が出てきたので一安心。

……って、思ってたら、「アップされた身分証と引取場所の住所が違うから、確認のために電話しろ」とメール。で、電話した。機械音声のわかりにくい案内を乗り越えて、人間の声にたどり着く。

「引き取り場所と、アップされた身分証明書の住所が違います」

「え、そりゃそうでしょう。新しいiMacの配送先も会社ですし、引き取り場所は会社です。そして、自分は会社に住んでいるわけではありません」

「同じでなくてはいけません」

「そりゃ、どういうことですか。なにかべつの、会社の住所を証明する証明書を出せばいいんですか?」

「運転免許証、健康保険証、パスポート……そういうものはありませんね」

「じゃあどうすればいいんですか?」

「引き取り場所を身分証明書と合わせてください」

「それじゃあ、あれですか、iMacを、自宅に持ち帰って、そこで引き渡す必要があるわけですか?」

「そうです」

……というわけで、おれはおれが使っていたわけでもないiMacを自宅に持ち帰って、なおかつ自宅で業者が引き取るのを待たなくてはならなくなった。

どういうことだ、これは。

iMacを、Apple製品を使ってるのは個人だけなのか? 職場と住居が同じ個人事業主だけなのか? ほとんどがそうなのか? 会社で、仕事で使っている人間のアップル製品は埒外なのか?

www.apple.com

これからは、地球のために力になります。

なにが地球のためだ。結局のところ、引き取りたくねえんだろ。おれが個人としての情報をこれ以上ないほど証して、あとは引き取り場所の問題だけだ。社員証みたいな立派なものはないけれど、名刺くらいはある。なんなら、社員証だって五分で作ってやる。なんといっても、新しいiMacを届けるのは会社じゃねえか。馬鹿じゃねえのか。なんでそれで、おれが自宅にiMacを持って行って、引き取りを待つ必要があるんだ。会社にいても、おれは身分証明書を出すことはできるし、求められれば三種類でも出してやる。それなのに、アップロードされた身分証明と引き取り場所が違うから駄目だって?

で、電話が終わった一、二時間後にまた二種類の身分証明書の裏表四枚をアップしろという。そうしたら、晴れて、おれの自宅アパートにiMacを引き取りに来るという。いや、そのiMac、ここにあるんだけど。なんでここに来られないんだ、アホが。

で、そのiMacをおれの自宅に運ばなくてはならなくなったが、おれの小径自転車で運ぶのは無理だ。持って歩いて帰るのも辛い。自動車が必要だ。なんと、我社では自動車を持っているのは社長だけだ。軽自動車だ。社用車もない。社用車という名のママチャリもあったが、ずっと昔に盗まれた。

で、社長いわく、「それってすごく面倒くさくない?」。同感です。というか、たぶん梱包容器を持ってくる業者は、おれの自宅アパートでiMacを梱包するのだろうが、おれの自宅にはそんな場所はない。玄関と言えるほどの玄関はないし(三和土?)、ちょっと部屋に入ってもらうのも散らかっていて耐え難いし、すごく狭い。それを休日に待たなければいけない。もう、おれが二万円払うから、勘弁してくれ、という気持ちになった。

というわけで、もとの使用者(下取りを推していた)にも話して、下取りの話はキャンセルすることになった。古いiMacは、何らかの形で処分される。ひょっとしたら、処分に金がかかるかもしれない。まあ、それはいいんだ。

それにしても、なんだ、Appleの下取りサービスは。そっちの話だ。ほとんどiPhoneの話ですよ、というのなら、Macは元から除外しろや。なんかおかしいと思わんのか。馬鹿か? 馬鹿なのか? 馬鹿なんだろう。そうとしか言えない。このクソ馬鹿め。余計な手間をかけさせやがって。ほんとうにもう、それだけだ。

以上。

 

2021 Apple iMac (24インチPro, 8コアCPUと8コアGPUを搭載したApple M1チップ, 8GB RAM, 512GB) - ブルー