2023年 天皇賞・春回顧 ……アクシデントには逆らえん

2023年4月30日付け東京スポーツ新聞より

天皇賞・春である。いろいろ考えるまでもなく、これはタイトルホルダーが勝つだろうと思った。思うことにした。二着、いや、三着で荒れてくれればよい。そんな気持ちでのぞんだ

どのあたりで荒れてくれるのか。目をつけたのはブレークアップとシルヴァーソニックだ。ブレークアップはスタミナが必要とされる東京の二五の重賞勝ちがある。阪神大賞典も三着だ。そのわりに、あまりに人気がない。シルヴァーソニックは前年の空馬二着馬だ。というのはどうでもいいが、ステイヤーズステークスとドバイでの長距離戦も勝ち、鞍上もレーン。その割には人気がない。

この二頭が絡めば、大穴とはいえないまでも、そこそこの穴にありつけるのではないか? と思った。そのような思いで、タイトルホルダー頭一着固定の三連単を買った。

レース。タイトルホルダーがハナを奪いに行くが、それ以上にアフリカンゴールドが行った。行ったが、アフリカンゴールドは力尽きた。タイトルホルダー先頭。しかし、アスクビクターモアのプレッシャーなど強い。三角から四角。タイトルホルダーが先頭を奪われる。それどころか、下がっていく。力尽きたのか? いや、故障のような下がりかた。そんなことあるのか。あったのだからしかたない。

これでおれの馬券的にはシルヴァーソニックとブレークアップのワイドということになったが、ディープボンドに阻まれた。もう仕方ない。そんなところ。

土日の馬券としてはまたクムシラコに助けられて損害少々というところで済んだ。大やけどはしなかったということだ。大やけどしないままで過ごしていきたい。タイトルホルダーは最悪の事態にはならなかったようで、それは安心した。香港はラッキースワイネスとロマンティックウォリアーが勝つと思ったが、馬券は外した。そんなものだ。

あと、土曜、青葉賞。おれは青葉賞馬が好きなのだが、本命のスキルヴィングが勝った。いつか青葉賞馬がダービーを勝つのを見たいと思っているのだが、スキルヴィングにその資格はないだろうか? あってもよいような気はする。世間の評価は割れている。勝ち方に魅力を感じない人の方が多いようでもある。でも、おれの今年の日本ダービーの本命がスキルヴィングである可能性は否定できない。そんなところ。