2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

優雅で感傷的なおれ、そして「はてなダイアリー」

d.hatena.ne.jp はてなでは現在、「はてなダイアリー」と「はてなブログ」という2つのブログサービスを提供しておりますが、はてなダイアリーを2019年春をめどに終了し、はてなブログに統合いたします。 終わってしまうのか、はてなダイアリー。……といったと…

また、サンポーさんに寄稿しました[日吉編]/あるいは自由について

sanpoo.jp また「ジモトぶらぶらマガジン サンポー」さんに寄稿させていただきました。ぶらぶらしたのは日吉で……内容は上を読んでください。そんでもってブックマークでもしてよね! それで、上の記事で書き忘れたことが一つあったのですよね。大学一年生の…

ひきこもりの子供にだれがなにを語るべきなのか?

さきほど、たまたまNHKのクローズアップ現代でひきこもり特集を見た。 www3.nhk.or.jp 「学校に行かない子どもたち」の問題として1980年代に社会問題化し、2000年代にかけて大きくクローズアップされた「ひきこもり」。いま、新しい局面を迎えている。長期化…

これは普通のラーメン 映画『羊の木』

「この映画はおもしろいのではないか?」……という判断基準というものがある。そうでなくては、この世のすべての映画を見るか、一切見ないかのいずれかになってしまう。例外として、女が「これを見に行く」と言ったときがある。 さて、おれの中では「おもしろ…

行きつけのスーパーがクレジットカード決済を導入したけど残念だった

安売りのため、カードも、商品券も認めない! 現金オンリー! ……というポリシーでやってきたはずの「食品館あおば元町店」が、いきなりクレジットカード、交通系ICカード決済対応の貼り紙をしていたので驚いた。ほかの系列店がどうしたかわからぬ(公式サイ…

『ちびまる子ちゃん』だけだった

おれが遠い昔通っていた小学校というのは、少々古いところがあった。「男女七歳にして席を同じゅうせず」ではないが、男子は男子、女子は女子、というのがはっきりしていた。決して男女が登下校を一緒にすることもなければ、放課後一緒に遊ぶということもな…

チームラボボーダレスへ行く ― アートの未来なんて知っちゃ話じゃないけれど

borderless.teamlab.art 女がお台場のチームラボの展覧会に行きたいというので予約したら、女が考えていた「ボーダレス」ではなく「プラネッツ」の方だった、というのが前回。 goldhead.hatenablog.com 今回は間違いなく(お台場には二ヶ所しかないので間違…

反出生主義、この世に生まれ出るという不運―シオラン『生誕の災厄』を読む

ただひとつの、本物の不運、それはこの世に生まれ出るという不運だ。起源そのものに宿っていた攻撃的要因、膨張と熱狂の原理、起源にゆさぶりをかけたあの最悪のものへの突進、そこまでこの不運の源泉を遡ることができるだろう。 おれはおれを反出生主義者で…

溶解する生ハムメロン生活防衛隊日の出町駐屯地

都市の海に漂えるケアフリーワンダー、咲くなら今だと野望を声高に述べる老人、足には十五個のブレスレットはタイガーアイ。ついに夢は叶わぬカルカッタ、ベルモットの香りにファブリーズ。除霊されたモルモット女幽霊、ドスを片手に最後のカチコミ、風下に…

小田嶋隆『上を向いてアルコール』を読む

上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白 作者: 小田嶋隆,木下晋也 出版社/メーカー: ミシマ社 発売日: 2018/02/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (7件) を見る おれはアルコール依存症なのか、そうではないのか、お…

逃げ続けろ、スティールキャスト!

www.sponichi.co.jp ナリタブライアンが3冠を成し遂げた一戦で、スティールは大逃げを打った。残り1000メートルでも2番手に3秒差。最後は“歩いて”4秒4差の14着に沈んだが、レース中盤の場内の大歓声はブライアンではなく、この馬に向けられたもの…

夢と狂気の王国、スタジオジブリ

「なぜ高畑勲さんともう映画を作りたくなかったか」――鈴木敏夫が語る高畑勲 #1 ちょっと前に、こんな記事が話題になっていた。スタジオジブリ、鈴木敏夫、高畑勲、そして、宮崎駿。おれはものすごく突出してジブリが好きというわけではないが、標準的にジブ…

みなとみらいの盆踊り、初めての鳥貴族

女から「新港パークあたりで盆踊りをやるらしいから見に行って、そのあと飲まないか」という連絡があった。珍しい誘いと思いながら桜木町は午後五時。 まだ明るい、もう暗い、ただ涼しい。昨日、今日と、あの猛暑はどこへ行ったのかというくらい涼しかった。…

『集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した』を読む

別冊100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した (教養・文化シリーズ) 作者: 佐々木閑 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2017/02/25 メディア: ムック この商品を含むブログ (2件) を見る 信仰は魂に属するが、宗教は知識である。 ……と…

おまえもイヌにしてやろうか - 深町秋生『ドッグ・メーカー』を読む

ドッグ・メーカー: 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治 (新潮文庫) 作者: 深町秋生 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/07/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る カラオケのモニターを顎で指した。 「気晴らしに一曲歌っていったらどうだ」 …

本しめじは美味しい

※本しめじは美味しいというだけの内容です。 おれのお好み焼きにはよく「ぶなしめじ」が入っている。価格が安定して安いからだ。だが、食べるたべに「香りまつたけ、味しめじ」の「しめじ」ではないのだよな、と思う。そして、おれは果たして「しめじ」を食…

永谷園のぽん酢ふりかけが美味しい

※ポン酢ふりかけがおいしいという話しかしません。 おれの平日の昼飯は、まとめ買いしたパックの玄米ご飯に、100円ローソンで買ったサラダ(という名のキャベツの千切り)、100円の惣菜、それに8袋100円の味噌汁、これである。そして、パックのご飯にふりか…

家族旅行は一家心中

決まって夏休みに家族旅行に行くのが我が家の習わしであった。物心ついたときから……いつまでだろう、ともかく、夏に出かけた。 必ず、自家用車の旅であった。電車で旅行、ということはなかった。それは、おれやおれの弟の年齢を考慮してのことかもしれなかっ…

キム・ギドク『The NET 網に囚われた男』を観る

The NET 網に囚われた男 [Blu-ray] 出版社/メーカー: キングレコード 発売日: 2018/08/08 メディア: Blu-ray この商品を含むブログを見る The NET 網に囚われた男(字幕版) 発売日: 2017/09/13 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 主人公は…

ビーフ・シチュー再び(高いお肉で)

先日、肉をいただいた。 goldhead.hatenablog.com いただいたのはスジ肉500g、スネ肉500g。前回はスジ肉を煮込んで煮込みにした。今度はスネ肉だ。以前お恵みいただいたドミグラスソースでシチューにする。 goldhead.hatenablog.com こんなふうに包装されて…

海外詩文庫『ペソア詩集』を読む

ペソア詩集 (海外詩文庫) 作者: ペソア,澤田直 出版社/メーカー: 思潮社 発売日: 2008/08/01 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (11件) を見る 「アルベルト・カエイロは私の師である」。この言葉はペソアの全作品の試金石であ…

われわれは淘汰されているだけ - 非婚・非出生社会の根源

「生涯未婚率」男性が圧倒的に高いワケ こんな記事を読んで、やや主題とは違うところに目が釘付けになった。 15年の生涯未婚率は、前述の通り男性が23.4%、女性が14.1%。「団塊ジュニア世代」が生まれる直前の1970年には、生涯未婚率は男性…

高そうなお肉をいただくのこと!

肉、いただく。多謝。 おれはこのところベジタリアンかというくらい肉を食っていない。カロリーと金銭の面からそうなった。だからといって肉が嫌いなわけじゃない。 とはいえ、なんという豪華な肉。本場やで。……って具体的に米沢がどこにあるのかよく知らな…

三十九歳にして髪を染めるのこと

齢三十九にして髪を染めた。 髪を染めたといっても、白髪染めではない。ブリーチである。明るくしたのである。 ギャツビー ナチュラルブリーチ 【HTRC5.1】 出版社/メーカー: マンダム 発売日: 2009/12/24 メディア: ヘルスケア&ケア用品 この商品を含むブロ…

腹巻きまきまき

おれは夏になって何度か腹を壊した。脳からくるものかもしれないし、悪いものを食ったものを食ったせいかもしれないし、風邪からくるものかもしれない。しかし、犯人さがしで一つ気になるものがあった。エアコンである。この夏、エアコンをためらわずに使え…

上坂すみれ『ノーフューチャーバカンス』

ノ―フューチャーバカンス 【初回限定盤A】 アーティスト: 上坂すみれ 出版社/メーカー: キングレコード 発売日: 2018/08/01 メディア: CD この商品を含むブログ (1件) を見る 上坂すみれのニューアルバムを買った。予約していたので発売日に届いた。届いたも…

南直哉『善の根拠』を読む

善の根拠 (講談社現代新書) 作者: 南直哉 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/12/17 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 本書における「倫理」とは、様々な条件に拘束されながら、様々な局面である行為を選択しなければならない時々に、「自己」…

おれに散歩ができる日は来るのか? サンポーさんに寄稿しました

sanpoo.jp 縁あってサンポーさんに寄稿しました。今すぐ読んでください。あまりの長さに辟易しながら、それでもブックマークでもなんでもしてください。お願いします。 さて、散歩について。上の記事にも書いたとおり、おれは散歩というものが苦手というか、…

おれが杉田水脈批判にいまいち乗れない理由

やっぱり人殺しの顔をしろ 杉田水脈の、問題になっている文章について、全文を目を通したわけではない。わざわざ全文に目を通した人間の目を信じる、ということになる。しかし、信じているのに、どうも杉田水脈の言説に対抗する言説に乗れないところがある。…