その他雑種の雑言

http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20041112k0000m020172000c.html

第3のビール」と呼ばれ、酒税が低いビール風酒類について05年度にも税率を引き上げる検討に入った

 このニュースを読んでまず思い出すのは下のコメントだ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/news/20041013k0000m020107000c.html

石弘光会長は12日の会見で、発泡酒やビール風酒類について、「低価格競争を誘い、酒文化を損なっている」と批判した。

 石という人は功成り名を遂げた人で、富も名誉も得ているだろうhttp://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/isi.html。したがって、文化的な酒を飲み、十分な栄養を得ているから頭も切れる。国民の模範だ。しかし、ちょっと見落としがあるよ、と忠告したい。この発言は実に危険な発言であったと思うのだ。
 どう危険なのか。それは、あの有名な文句に要約されるだろう。すなわち「君の食べているものを言ってみたまえ。君がどんな人間か当てて見せよう」(ブリア・サヴァラン)というやつだ。発泡酒やその他雑種を飲む低所得の人間は、非文化的であり、まがい物だと言うのと同じ事である。人として雑種であると。僕は温厚な比較的温厚な方の雑種だから、こう言われようと自らの無能さと無いに等しい収入を恥じ入るばかりだ。まちがっても「石弘光の家系は、七族に渡って今後産まれる赤ん坊が全て××××××になれ」などと呪詛の言葉を吐いたりはしない。しかし、世の中にはそんなことを思う人がいてもおかしくないくらいの威力を持つ言葉だと思うのだ。
 まだ、ビールの味を覚えている人間の方が多い。発泡酒雑酒が劣ることを知る人間の方が多い。しかし、そのうちビールの味を忘れた人間の方が圧倒的に多くなるだろう。そんな人間は昼にカップラーメンを食い、夜にお好み焼きばかり食べるような、低級で非文化的な人間だ。理性や知性や人生にメリットを感じない人間だ。くれぐれも注意することだ。