エンプレス杯(川崎)

 かつてのノボノボと双璧をなす「また君らか」重賞。すなわちレマーズガールグラッブユアハートの登場だ。まあ、ちゃんと路線が整備されて、その上を性能通りに走ってるわけで文句の言いようもないけれど。というわけで、このレースパスしようかな。けど、ちょっとくらい買うか。しかし、ちょっとだと穴狙いとなる。となると上の二頭のうち、一頭は外したいところ。もっとも、ややグラッブが株を下げている感はあるけど。
 で、他の面々を見渡す。中央ではオルレアン。これはもう本命サイドの一頭か。トーセンジョウオー。どうも昨年春先より体重も増えていないし、体調が戻りきってないのか成長がないのか、実績コースでも買いにくい。他地区からは元南関東ロイヤルセランガー。移籍で復調模様だが、こちらでやや頭打ちだっただけにどうか。
 南関勢を見回すと、出戻りのジーナフォンテン。川崎の水も合うはずで、逆転合っておかしくないか。プルザトリガーアイチャンルックは、交流戦ではパンチに欠けるか。あとはえーと、うーん、あんまりわからん。やっぱ買うのやめよっかな。

結果:結局ジーナフォンテンから人気どころへの馬連だけちょこっと買って観戦。あってもこのくらいの波乱だろう、と。で、スタート。すると、最内枠のプルザトリガーを鞍上の内田博幸が追って叩いてハナへ持っていくじゃありませんか。この瞬間、プルザトリガーを買っていない人の七割五分くらいは「やべぇ、やべぇよ!」と思ったんじゃないでしょうか。大外からロイヤルセランガーも行く気配も見せるけど、さすがに譲りません。この時点で馬券を売ったら、プルザトリガーが二番人気くらいになったんじゃないでしょうか。自分の中ではそんな感じでした。で、レースはそのまま進んで、見事プルザトリガー逃げ切り勝ち。脱帽敬服おめでとさん。
 しかしまあ、これくらいの名手じゃなきゃドバイに行ってもつまらない。月の砂漠の下、アジュディミツオーを無事走らせてくれよ。