トラウマ、癒えず

 三日前の晩、ノロウイルスに冒されて以来(id:goldhead:20050218#p4の前日に食べた牡蠣入りお好み焼きが原因……とセルフ診断)、はじめてお好み焼きを作った。作った以上食べねばならない。しかし、なんというか、抵抗感が拭いきれなかった。作る前は「いざ作ってしまえば、ソースの香りで食欲も湧くさ」と思っていたのだけれど、そんなことはなかった。無理矢理食べたという感じだ。俺がお好み焼きを美味しく食べるには、レイプによって心的外傷を負って不感症になった少女が、セックスの暖かさを感じられるくらいにドラマチックな要素がなければダメなのかもしれない(エロゲーってこんな感じ?)。
 この話をしたら、「一生分食べたからいいじゃない」などと言われたけれど、経済面からもその主食の座が与えられていただけに、嗜好の問題じゃない。こうなると、次なる主食を考えなければいけない。自分が理想とするのは、その一品目で栄養が十分に摂れる、一種の完全食。お好み焼きは、小麦粉、卵、野菜、肉と、実に完成された存在であった。しかし、これに取って代わる食品が思いつかない。
 となると、大人しく炊飯器を買って米を食う、という選択だ。俺が「炊きたてのご飯しか食べられない」病なのは、単に「保温して長くおいた米」が苦手、ということだと最近気がついたので、そこら辺に抵抗はない。おかずも何か一品目で済ませばいいだろう。折しも新生活スタートの季節、炊飯器なんかも安くなってる。買うなら今かも知れない。ただ、これを買ってしまっては、食生活や献立に大革命が起こるわけで、慎重な検討が必要である。
 俺は性格判断のアンケートなどで「物事はよく考えてから決断するほうだ」に○を付けるタイプの人間である。「迷ったまま決断しない」という選択肢が無いのが理不尽だと思うくらい、迷うタイプの人間である。そんな人間なので、この問題が決着するのは来春かもしれない。