http://www.forest.impress.co.jp/article/2005/03/29/majorkong.html

フリーのオンラインフォント「Major Kong」が、au製の“au design project”による携帯電話「PENCK」のテンキー上で無断使用されているという情報が、昨日あたりよりWeb上で話題になっている。

 私がこの件を知った「Web上」はネットの片隅の方だけれど、2ちゃんのトップでいじられるくらいなので、auも無視できない話になっているのだろう。
 しかし、これはなかなか難しい問題だ。法的には使用条件に適っているわけで問題はない。ただ、フォントのデザインまで「PENCK」デザイン担当者(サイトウマコト本人のことではないのだろうか?弟子か。)と報じられている点が問題。義理を通すとか、信義とかの領域の話かもしれない。
 フリーフォントというやつは結構おもしろいものも多く、一時期いろいろ集めたりした。また、個人のフォント作家さんにも優れた物が多い。フォント作りは実に大変な作業で、文字数の少ない欧文フォントでも作者を軽んじてはいかんよなぁと思う。
 ちなみに、フォント作りについては「タイプラボ」(http://www.type-labo.jp/)なのサイトなんかで読める。ここの手書き風の「セプテンバー」というフォントはかなり好きなんだけど、その「セプテンバー」だって制作過程を見ると本当に恐れ入ってしまう(http://www.type-labo.jp/Septdekirumadewaku.html)。
 しかしまあ、デザインの末端の末端に携わるものとして、こういった事柄にはちゃんと注意していこうと思う。つーか、それほどフォントで遊べるような仕事は少ないのだけれど。