カズ、かっこいい

http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-050722-0001.html

「環境なんか関係ない。サッカーはボールとグラウンドがあればできるから」

 はじめに断っておくが、俺は日本代表の試合を地上波で見るくらいしかサッカーを見たことがない。
 カズこと三浦知良。Jリーグを牽引したスター選手。かの謎の盛り上がりを見せたJリーグ開始当初、俺はまだ小学生だったか。そして俺はカズが大嫌いだった。カズが所属するヴェルディは、メディアの中で野球における巨人軍そのものの扱いであり、俺は読売が死ぬほど嫌いだ。だから、カズが単身ブラジルに渡った漫画みたいな経歴の持ち主でも、俺は嫌いだった。何がカズダンスだ、何だその銀色の髪は、といった具合だ。ワールドカップ予選強制送還についても、特に何とも思わなかった。
 しかしもう、そういう思いは一切無くなった。俺が嫌いなのはメディアで増長しがちな読売的存在であった。坊主が読売で袈裟がカズだった。その反動か、今じゃカズは尊敬すべきアスリートの鏡、日本サッカー界を照らす偉大なる領導者にして輝ける一等星といった具合だ、マンセー。いや、ウソ、マジでサッカー好きなんだな、って感じがいいのだ。なんともね。
 ところで、この会見にはロス疑惑三浦和義はてなキーワードのおかげで、この名前の中に‘浦和’が隠れていることに初めて気づいた。だからなんというわけでもない)が出席していたという。誰しもが一瞬名前を迷ったことがあるであろう両者。こういう馬鹿な引き合わせをしたのはTBSのサンデージャポンに他ならないと思うが、こういう馬鹿さ加減はなかなか嫌いじゃない。