おめでとう、ロッテ

http://www.nikkansports.com/ns/baseball/p-bb-tp0-051027-0026.html

「世界中どのチームとも渡り合える力がある。今すぐ空港へ行って、真のワールドシリーズが戦える場所へ向かいたいぐらいだ」

 昨夜は日本シリーズを観るために早く帰宅した。自宅で作業できるよう、わざわざパワーブックを持って。なぜなら、四戦で終わってしまうような予感がしたからだ。阪神ファンには申し訳ないけれど。そして、見事に接戦をものにしてロッテ日本一。阪神にリーグ霸者の面影はなかった。完膚無きまでに、という言葉が思い浮かぶ。どうしてここまで差がついたのか。
 もちろん、プレーオフからの流れというのはあるだろう。競馬に例えれば、プレーオフの2カードをを叩いてきたロッテは絶好調、一方阪神は放牧明け。競馬にしてもどちらがいいとは言い切れないものだが、今回はその差が出た。
 が、俺が一番決定的な差だと思ったのは、ボビー・バレンタインID野球だ。シリーズ前にもデータ解析者のポール・プポ氏の名前が出ていたが、緻密・細密のデータが、こういう短期決戦の場にマッチした、そう思えるのだ。この点、予告先発を持ちかけた岡田監督は失策であるとの指摘は免れないだろう。結局MVPになる今江の打順が四戦全て違うなんて、まあ、普通は考えられない。
 戦略においてバレンタインに一任し、戦術において緻密、戦技において自由。まさに全てが合致したナイス・チームだ。ただただ拍手。そして、俺の応援するカープも、まさにこんなチームになってほしい。その願いが一層強くなった。よそのチーム同士でもここまで面白い野球だ、自分の贔屓のチームがこんな戦いを繰り広げたら、喜びで死ぬかもしれない。