テレビ朝日深夜ちょっと前

 昨夜は帰宅してテレビをつけると、くりぃむしちゅーの番組。過去の自分と対決という企画で、前日だかなんだかに収録した記録に勝てるかどうかというもの。出色はやはり安田大サーカスのHIROちゃんか。ペットボトルで水の早飲みなのだが、なんと1.5リットルを六秒(最初の記録は十秒台)。ぐわっと流し込んで、一回逆流があって、もう一回の流し込みで終了。よくわからんが、これは世界クラスなんじゃなかろうか。他にしている人がいるのかどうかわからんが。しかしなんだ、コーラでなく水というのは、健康上よろしいんじゃないか。そう心配させてしまうのも彼の魅力か。あと、勝俣州和はマイクロバスとか引っ張ってて偉いと思った(途中から見たのだが、過去の映像の方はもっと若い頃のものかと思った)。
 そして、その次のアメトーク。これが大変面白かった。テレビブロスの番組表を見ると、「中川家」の文字。「そういや、最近あまり中川家見ないな。次長課長の河本とキャラ被ってるからかな?」とか失礼なことを思ったら、その両者の競演ということで、ちょっと驚いたのだけれど。
 それでまあ繰り広げられるは、次から次への即興コントの数々。まずは楽屋を舞台にしたものだったが、これが礼二あたりが自然発生的に落語師匠の語りをはじめて周りがそれに合わせて適当に動いていく。そして、いきなり河本が机をくぐって天ぷら屋主人にメタモルフォシス。なにやってんだろう、この人たち、すげえ面白いぞ。さらにスタジオでは、昭和の映像による自己紹介、阪神私設応援団、飲み屋のサラリーマン、ジャッキー・チェンの木人拳、八百屋と魚屋の境界争いなどをたてつづけに。この日は止めどころを見るだけいいから、雨上がりの二人も楽だったのではないか。
 こういった、ナチュラル・コント(?)のベースになるのはもちろん、礼二と河本のモノマネ。しかし、細かすぎて伝わらないモノマネ選手権とは違い、こちらは尺も気にせず長々と展開。逆に何も考えないで始めてるからオチもないわけだが、これはこれでいいという感じ。
 しかしなんだろうね、これは。何かこう、男の子の「ごっこ遊び」の延長かな。ちょっと違うか。けど、俺も会話中急にカタコトの人になってみたりする癖があったり、日記で急に誰かの文体のパスティーシュしたくなったりするが、こういう遊びは結構みんな好きなんじゃなかろうか。それが、プロの世界まで行くとあれである。形態模写というか、状態模写というか、やはり観察眼の良さなんだろう。あと、声質とか。
 というわけで、思わず面白いものを目にできたアメトークであった。この組み合わせはもっと見てみたい。そして、来週はレイザーラモンHGレイザーラモンRG。RGの方はもちろん売れない相方(id:goldhead:20051025#p3)。こちらは見たいような見たくないような、ちょっと怖い予感のする組み合わせである。